このミッションの計画は、2022年の惑星科学部門ディケーダル・サーヴェイの一環として公表されたOrigins, Worlds, and Life (OWL)など既知の文献をベースに築けるとMandt氏は主張。その計画では、木星の大きな重力を活用して宇宙機を最終目的地に向けて加速させるため2032年までのUOPの打ち上げを提唱しています。UOPは2050年より前に天王星に達する模様。これらは大まかな見積もりですが、このミッションが承認されたら実現しそうなタイムフレームです。
WIN3では、従来のクラムシェル形状からスライダー形状に変更されたこともトピックの1つ。かつて2006年にソニーがリリースした「VAIO type U」に酷似したフォルムで、これまた話題作となった。ただWIN3のキーボードが静電容量によるタッチ方式に変更されたのが弱点だった。もちろんこれによって薄型軽量化できたのだろうが、WIN 2までは物理ボタンであったため、ユーザービリティの面からすれば「退化」していた。
さらに、ゲーム内の解像度を下げ、GPU側で超解像を行なうことで負荷を下げフレームレートを向上させる「Radeon Super Resolution」(RSR)が利用できるのも、Ryzen 7 6800U内蔵GPUの特徴の1つなのだが、これもポートレート液晶だとうまく動作しないことがある。例えばStrayは、解像度を下げると排他的フルスクリーンが強制されるのだが、縦長の画面をレンダリングして横長で出力しまい見切れてしまう。そのためRSRを組み合わせてもうまく動作しない。
WIN4ではネイティブでランドスケープ表示になったので、これらのエラーや不具合とは無縁になったわけだ。ランドスケープ液晶の採用は「WIN Max 2」に続くものとなったわけだが、これによりWIN4はWIN Max 2と並んでゲームとの互換性が最も高いUMPCになったと言っていいだろう。
最後に一通りベンチマークとバッテリ駆動時間のテストを行ないたい。今回は「PCMark 10」、「3DMark」、「Cinebench R23」、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」、「Forza Horizon 5」および「アサシンクリードヴァルハラ」を用いてテストを行なう。比較用に、先日レビューした「ONEXPLAYER Mini Pro Ryzen版」の結果を並べてある。今回は試用時間が短かったため、TDPはいずれも28Wで揃えた。
結果を見れば分かる通り、ほぼONEXPLAYER Mini Pro Ryzen版と同じ性能を発揮した。WIN4は一回り小さいということもあり、ONEXPLAYER Mini Pro Ryzen版とまったく同じ性能にはならないようだが、実際のゲームではわずかに解像度が低いこともあり、画面いっぱいに表示させるなら、わずかに高いフレームレートを達成できる。