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人気が高いLinuxディストリビューションの最新版「Ubuntu 22.10」が2022年10月20日にリリースされた。新しくなったポイントを詳しく紹介する。
Ubuntuをベースにデスクトップ環境などを置き換えた公式派生版の「フレーバー」も、「Ubuntu Kylin」を除く7種がバージョンアップしました。今回のバージョンからは「Ubuntu Unity」という新しいフレーバーが追加されています。詳しく紹介します。
Ubuntuには、公式派生版ともいうべき「フレーバー（flavor）」が8種類リリースされています。いずれのフレーバーもUbuntuのリポジトリーを共用しつつ、主として「GNOME」以外のデスクトップ環境を採用することで、Ubuntuとは全く異なるユーザー体験を提供しています。
最新版の「Ubuntu 22.10」がリリースされたタイミングで、新たに「Ubuntu Unity」がフレーバーに追加されました。これ以前に追加されたフレーバーは「Ubuntu Budgie」ですが、Ubuntu 17.04がリリースされたタイミングだったので5年半ぶりに、新フレーバ―が追加されたことになります。
8種類のフレーバーのうち、今回「Ubuntu Kylin 22.10」はリリースが見送られています。このため、バージョン「22.10」として利用できるフレーバーは、合計7種類となります（表1）。これら7種類のフレーバーの使い分けの目安となるフローチャートを図1にまとめました。
表1 Ubuntu公式フレーバーの一覧
「Ubuntu Kylin 22.10」はリリースされなかったので掲載していない。
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図1 Ubuntu公式フレーバー7種の選び方
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フレーバーではありませんが、非公式な派生版も多数リリースされています。「Ubuntu 22.10 日本語Remix」も、そのうちの一つです。このように、非公式の派生版は名称に「Remix（リミックス）」と付いています。
今回新たにフレーバーに加えられたUbuntu Unityも、元々はRemixとして開発が進められていました。Ubuntu Unityに続く9種類めのフレーバーとして有力視されているのが「Ubuntu Cinnamon Remix」です。その名の通りデスクトップ環境に「Cinnamon＊1」を採用しています。Ubuntu 23.04のリリースタイミングでのフレーバー化を目標に、開発が進められています。
＊1 「Cinnamon」は「Linux Mint」の開発プロジェクトが開発するメジャーなデスクトップ環境です。
今回リリースされた7種類のフレーバーの中でも、やはり注目は新たに追加されたUbuntu Unityでしょう。このほか「Lubuntu」では、採用しているデスクトップ環境「LXQt」が大幅にバージョンアップしていることが注目のポイントです。今回はこの二つのフレーバーを中心に、合計4種類のフレーバーを見ていきましょう。
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