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Wednesday, August 31, 2022

飲食料品だけで2000品目、9月から値上げ…「ピーク」まだ先か - 読売新聞オンライン

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 9月も生活に身近な商品の値上げが相次ぐ。民間調査会社の帝国データバンクによると、値上げは飲食料品だけで2000品目超に上るほか、衣料や家電、玩具など幅広い商品に及ぶ。年初に値上げした商品の再値上げも増え、一段と家計の負担は増す。

 雪印メグミルクはマーガリンやチーズなど46品目について、値上げや容量変更に踏み切る。ミツカンは納豆9品を値上げする。カルビーの「ポテトチップス うすしお味」(60グラム)は1月に続いて2回目の値上げとなる。

 サントリーホールディングスは輸入ワイン351商品を平均8%程度引き上げる。霧島酒造も主力商品の芋焼酎「黒霧島」を8%程度値上げする。主原料のブドウやサツマイモの価格が高騰し、包装や燃料代の負担も増えているためだ。

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」は、秋冬商品の一部を値上げする。原材料価格や物流費の上昇を受け、定番のフリース「ファーリーフリースフルジップジャケット」を1000円、機能性肌着「ヒートテック(極暖)」を500円近く値上げする。

 伊藤ハムは、仏ベル社製造の「キリ・クリームチーズ」の商品名を「キリ・クリーミーポーション」に変更する。これまで乳固形分が40%以上の「プロセスチーズ」だったが、世界に複数あるレシピや1個あたりの大きさを集約して生産を効率化した結果、水分量が増えて乳固形分が40%未満となり、国内では「チーズ」と名乗れなくなった。

 帝国データバンクによると、飲食料品の値上げは10月にピークを迎え、9~11月の合計で1万品目に迫る勢いとなっている。一方、政府は製粉業者などに売り渡す輸入小麦の価格を10月以降も現在の水準に据え置く方針で、値上げペースが落ち着くとの見方もある。

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円、24年ぶり安値を更新 139円台半ばに下落 - 日本経済新聞

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1日の外国為替市場で円が対ドルで下落し、一時1ドル=139円台半ばと1998年9月以来およそ24年ぶりの円安・ドル高水準を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が急激な利上げを続けるとの見方が広がる一方で、日銀は大規模な金融緩和を続ける姿勢を崩していない。日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いの流れが続いており、24年ぶりの140円も視野に入り始めた。

7月14日に付けた1ドル=139円38銭の直近安値を超えて下落した。8月25~27日に米国で開いた経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でパウエルFRB議長が高インフレを抑えるために利上げを続ける姿勢を鮮明にしたことで、米金利の上昇に伴いドル高が進んだ。対ユーロでもドル高が進み1ユーロ=1ドルの「等価(パリティ)」を割り込む場面が増えている。

円は2022年初には115円前後で推移していたが、FRBの約3年ぶり利上げ開始を受けて3月中旬から円安・ドル高が加速した。4月中旬には2015年に付けた異次元緩和後の最安値(当時)である125円86銭を突破した。

ロシアのウクライナ侵攻による資源価格の高騰も円安材料として意識されている。資源を輸入に頼る日本の貿易赤字が拡大することで、輸入企業の円売り・ドル買いが円安を後押しするとみられている。こうした実需の円売りに投機筋の円売りが重なり、4月末に130円を突破した後も円売り・ドル買いの流れが続いていた。

7月に139円38銭の直近安値を付けた後はFRBが23年にも利下げに転じるとの観測が強まり米長期金利が2.5%台まで低下、ドル高も一服していた。ただジャクソンホール会議を経て急速な利上げを続けるとの見方が再び優勢となり、米長期金利が3.1%台に上昇しドルも全面高の展開となった。

通貨オプション市場などは一段と円が下落すると示唆しており、市場関係者の間では140円突破も意識されつつある。140円台を付けると1998年8月以来の円安水準となる。

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2種類のピースを入れかえて遊べる“まったく新しい”日本地図パズル登場!! 『デラックス日本地図パズル』8月31日発売 - PR TIMES

株式会社幻冬舎(代表取締役社長:見城徹/東京都渋谷区)は、『ジグソーとかるたでよくわかる デラックス日本地図パズル』(価格3,200円+税)を2022年8月31日(水)より全国の書店および玩具店にて発売致します。

本商品は、学習したい内容によって使い分けられる2種類のピースを収録した、今までにない日本地図パズルです。ピースを入れかえて遊ぶことにより、47都道府県の地理学習における幅広い知識が身につきます。

都道府県名ピース都道府県名ピース

地勢図ピース地勢図ピース


・「都道府県名ピース」…県の位置や地方区分、都道府県庁所在地を学べます。
・「地勢図ピース」…主な山や川、湖のほか、山地(山脈)や平野などの地形を学べます。
 

  • さらに学びを深められる豪華なセット内容!
パズルのほかに、かるたやデータブック、ポスターも収録。遊んだあとの復習にも役立つ豪華なセット内容で、まさに日本地理学習のスタートにぴったりの“デラックスセット”です。

『デラックス日本地図パズル』収録物『デラックス日本地図パズル』収録物


・「都道府県かるた」…かわいいイラストと覚えやすい読み上げ文で、かるた遊びを楽しみながら、都道府県の特色が自然と身につきます。
・「都道府県データブック」…都道府県の人口や面積、主な産業などの詳しい情報を掲載しており、遊んだあとの復習にも役立ちます。
・「日本全図ポスター」…大きなB3のサイズで島々までわかりやすい、貼って学べるポスターです。
 
  • 地図監修者プロフィール
【松井秀郎(まつい・ひでお)】
1950年生まれ、富山県出身。立正大学大学院文学研究科博士課程地理学専攻単位修得退学。文学博士(立正大学)。立正大学文学部専任講師、文部省教科書調査官(地理、地図)、文部科学省主任教科書調査官、立正大学地球環境科学部教授を経て、立正大学名誉教授となる。
 
  • 商品情報
【商品名】ジグソーとかるたでよくわかる デラックス日本地図パズル    
【発売日】2022年8月31日(水)   
【販売場所】全国の書店、玩具店、ネット書店
【価格】3,200円+税   
【対象年齢】6才以上 
【パッケージサイズ】H267×W379×D55mm
【セット内容】パズルボード2枚(都道府県ピース47個入り)、地勢図ピース47個、パズルおかたづけケース1個、パズルピース収納袋(大)1枚、かるたカード(取り札47枚、白カード1枚)、読み札シート1枚、かるたカード収納袋(小)1枚、日本全図ポスター(B3サイズ)1枚、都道府県ガイドブック(32ページ)1冊 
 

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ロシア、フランスへのガス供給停止へ 冬を前に不安高まる欧州 - 毎日新聞 - 毎日新聞

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ロシア国旗=ゲッティ 拡大
ロシア国旗=ゲッティ

 ロシア国営ガス大手ガスプロムは8月30日、フランスのエネルギー大手エンジーに対し、天然ガスの供給を9月1日から停止すると通告した。エンジー側の料金未払いが原因としている。需要が高まる冬を前に、欧州の天然ガス供給不足への懸念がさらに強まりそうだ。フランスはアルジェリアなど天然ガス調達先の転換を急いでいる。

 ロシアによるウクライナ侵攻以前、ロシア産天然ガスはエンジーのガス輸入の17%程度を占めていたが、現在は4%程度に低下している。フランスのガス備蓄は現在9割の水準に達しているが、仏政府はさらに国内のエネルギー供給を安定させる方策を検討している。

 欧州でのガス価格の指標となるオランダTTFは26日、1000キロワット時当たり一時343ユーロ(約4万7000円)の過去最高値をつけた。ロシアはドイツと結ぶ天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム」の供給量を絞っており、冬を前に供給が完全に停止する懸念が背景にある。

 ガス価格の高騰は電気料金も押し上げている。さらに、フランスでは国内の原発の原子炉56基のうち32基が点検などで停止しており、電気料金の値上がりを加速させている。このため、フランスは周辺国からガスや石炭火力発電による電力の輸入を増加せざるを得ない状況に陥っている。ボルヌ首相は29日、省エネ計画を9月中にまとめるよう国内企業に求めた。

 フランスはガス供給不足に備え、天然ガス産出国であるアルジェリアとの関係強化を進めている。マクロン大統領は27日、アルジェリアを訪問し、両国の協力を強化する「アルジェ宣言」に調印した。訪問にはエンジーのトップも同行。仏ラジオによると、アルジェリアはフランス向け天然ガスの輸出を50%増加させる検討に入り、エンジーは、アルジェリア国営エネルギー企業ソナトラックと、フランス向けのガス供給増加の中期契約について議論しているという。【ブリュッセル宮川裕章】

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お月見、月と土星・木星・火星の一期一会。月も惑星も見頃です - tenki.jp

2022年の中秋の名月は、昨年に続き満月の日付と一致します。満月になる「望」の瞬間は18時59分頃。今年のお月見は、ほぼ満月の状態で昇ってくるということになります。

中秋の名月は、必ずしも満月なるとは限りません。来年までは中秋の名月と満月の日付が同じですが、それ以降は名月が1日か2日早くなります。その次に日付が一致するのは、2030年になります。

≪中秋の名月と満月の日時(望の時刻)≫

●2022年
名月・満月/9月10日(18:59)

●2023年
名月・満月/9月29日(18:58)

●2024年
名月/9月17日
満月/9月18日(11:34)

●2025年
名月/10月6日
満月/10月7日(12:48)

●2026年
名月/9月25日
満月/9月27日(1:49)

●2027年
名月/9月15日
満月/9月16日(8:03)

●2028年
名月/10月3日
満月/10月4日(1:25)

●2029年
名月/9月22日
満月/9月23日(1:29)

●2030年
名月・満月/9月12日(6:18)

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科学&テクノロジー

「The Last of Us Part I」レビュー - GAME Watch

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントはPS5用サバイバルアクション「The Last of Us Part I」を9月2日に発売する。本作は2013年にPS3向けに発売された「The Last of Us」のフルリメイクである。本作は2014年にはPS4向けのHDリマスター版も発売されており、プレイステーションを代表するタイトルの1つと言える。

 PS5版ではグラフィックス、サウンドなどを1から再構築することで、「PS3ではできなかった、自分たちが表現したかったものを実現できた」とスタッフが語る作品となっている。ゲームの要素そのものは変わらないが、グラフィックス、サウンド、敵のAIなどすべてに最新技術が投入されており、より高い臨場感を感じられる作品となっている。

 今回、発売に先がけて本作をプレイすることで2013年にはじめて味わった衝撃を再体験した。スタッフの情念が吹き出してきそうな強い思い入れで「ポストアポカリプス」本作は独特の迫力がある。その臨場感がPS5でのフルリメイクでさらに強化され、世界に引き込まれる感触を味わうことができた。世界が崩壊したとき人はどう生きていくのか、どう生きれば良いのか? その強烈な問いかけを感じることができる作品だ。

【『The Last of Us Part I』 ローンチトレーラー】

文明が崩壊した世界でどう生きるか? 何度も問いを叩きつけてくるストーリー

 「The Last of Us Part I」は、"現代文明が崩壊した世界"が舞台となる。カビに冒された食料をきっかけに寄生菌がまん延、その寄生菌は短時間で人間の脳に繁殖、自我を奪ってしまう。寄生された人間は凶暴化し他者を襲いはじめる。菌は感染者に噛まれることで伝染し、瞬く間に感染を拡げていった。

 主人公・ジョエルは娘サラと暮らしていたが、パンデミックによる大混乱の中、秩序を維持しようとする兵士に撃たれサラを失ってしまう。それから20年、人々は軍による厳しい統制によって管理され細々と生きながらえていた。ジョエルはテスという女性と共に運び屋の生活を送っていた。

【一変した世界】

20年前のサラとの日々。平和な日常は突然崩壊する
20年後、ボストンでは人々は隔離地域で軍の厳しい統制の元暮らしていた
街の外は無秩序の廃墟が広がっている。そして闇の中には感染者の姿が……

 テスとジョエルは「1人の女の子を送り届けて欲しい」という依頼を受ける。依頼主は組織「ファイアフライ」のリーダー・マーリーン。彼女は怪我を負い仲間を失った自分の代わりにエリーという女の子を仲間の元に送って欲しいというのだ。街の外では軍が目を光らせていて逃亡しようとする人は殺されてしまう。しかも壊滅したファイアフライの残党を狩りたてている。その危険な任務をテスは承諾する。

 そしてエリーを連れて移動中、2人は彼女の"秘密"を知るのだ。エリーは10日も前に感染者に噛まれた。にもかかわらず彼女に症状は現れない。エリーは"免疫"を持っている。だからこそファイアフライは彼女が必要なのだ。彼女から「ワクチン」が作れる。テスとジョエルは自分たちが人類の希望の鍵をにぎっているのだと知る。

 しかし合流地点にいるはずのファイアフライは全滅していた……。テスもまた2人を助けるための犠牲となる。ジョエルはテスの遺志を継ぎ、14歳の女の子であるエリーを守りながらファイアフライを探すことを決意する。……こうして2人の過酷な旅が始まったのだ。

エリー。彼女は人類の未来に関わる重大な秘密の鍵を握っている
テスはエリーをファイアフライの元に届けることを決心するが……

 「The Last of Us Part I」はサバイバルアクションだ。プレーヤーはジョエルを操作しエリーを守りながら様々な難関を突破していく。文明が崩壊して20年、2人の行く道はうち捨てられた廃墟だ。しかしそこには菌に冒された"感染者"達がいる。

 感染者は脳を菌に支配され、その菌を繁殖させるために他者を襲い続ける。脳を支配された生ける屍となった彼等は音に敏感になり、物音を聞くとその場に殺到し獲物を襲う。俊敏な動きから「ランナー」と呼ばれる。

 そして感染が進んだ者は胞子が頭蓋から飛びだしまるでキノコのような頭部を持つ。彼等は口から出す超音波を反響させて動く者を探す特性から「クリッカー」と呼ばれる。クリッカーは力が強く素手では全く太刀打ちできない。しかし視覚がないため静かに動けば近づくことも可能だ。背後からナイフで襲えば倒すことができる。

 このため彼等がいる地域では見つからないように移動し、物音に気をつけて行動していく基本はステルスアクションとなる。ジョエルは聞き耳を立てることでランナーやクリッカーの位置を壁越しでも認識できるので、やり過ごしたり、背後をとることもできる。またわざと物音を立て敵を誘導し、まとめて火炎瓶で焼き殺すことも有効だ。

【感染者達】

まだ感染が進んでいない「ランナー」は動きは俊敏だが格闘戦で倒すことも可能
頭がキノコ状になった「クリッカー」。強力で近づかれたら死が待っている
ジョエルは聞き耳を立てて壁の向こうの動きを察知することが可能だ

 世界は崩壊しても人間は生きている。ジョエル達のような旅行者は、侵入者を待ち受けるハンター達の格好の獲物だ。ジョエルの敵は感染者だけではない、むしろ人間こそ大きな脅威となる。そして「The Last of Us Part I」の世界は物資の乏しい過酷な世界だ。銃弾は常に不足しているし、ゴミ箱や遺棄されているものから使えるものをなんとか探しながら、応急キットや火炎瓶、手製のナイフなどを作っていく。

【人間の恐ろしさ】

軍隊はこちらをファイアフライの残党としてジョエル達を追う
テリトリーに入ってきたよそ者を容赦なく襲ってくる者も多い

 PS5版で一番感心させられるのはグラフィックスだろう。崩壊した街の遠景、夕闇や夜の不安をもたらす景色、そして思わず尻込みしそうな暗闇。崩れそうなビルの中や湿気が感じられそうなフィールドなどそのグラフィックスの質感は本作の最大のウリだ。壊れるオブジェクトも増えており、より迫力のあるフィールド描写がなされている。ムービーシーンでのキャラクターの表情や目の光など本作のグラフィックスはPS5のポテンシャルが実感できる。

 敵の動きは「The Last of Us Part II」のAIを活用することでよりリアルになっている。ただ単に強くなっているわけではなく、例えばわざと物音を立てたり、うまく視線を切ることで、敵がこちらの位置を勘違いをするなど高度な駆け引きも楽しめる。またパートナーの動きも自然になっており、より仲間と共に戦っている感覚が味わえた。

 本作のゲーム体験はやはり格別だ。ゲーム性ももちろんだが、やはりストーリーが良い。文明が崩壊した世界でも生き抜く人達、他者を踏みつけにしなければ生きていけない過酷な世界、それでも人は生き続ける、そこに意義や意味はあるのか? 「ジョエルとエリーの絆」を幹に描かれる強烈な問いかけは、文明社会に生きている我々にも様々なことを考えさせられる。過去にプレイしたことのある人にもオススメだが、本作がはじめてという人にこそ遊んで欲しいタイトルだ。

様々なプレイにこだわりたくなるゲームシステム

 ここからはゲームシステムをもう少し細かく紹介していこう。「The Last of Us Part I」は使える物資が少ない世界だ。ゴミ箱の中、残骸、放置されたままの場所などで使える部品を見つけ出し、組み合わせていく。

 この製作システムで面白いのが「応急キットと火炎瓶が同じ材料で作れる」というところ。回復アイテムを重視するか、火炎瓶を作るか、火炎瓶は特に感染者に対して有効なので悩ましい。応急キットは治療に時間が必要で治療中に攻撃を受けるとキャンセルされてしまう。また、時には戦闘時にアイテムを作らなくてはいけない場面もある。いかに相手の視点を切り、時間を稼ぐかも重要だ。

【材料を集めろ!】

材料を拾い集める。役に立つものは希少だ
材料を集めてアイテムを作る
火炎瓶は敵をまとめて燃やすことができる
サプリメントを集めることで能力を強化できる

 ライフルや弓、ショットガンなど本作では様々な武器が登場し、これらを強化していくのだが、手に入る順番はあれどプレイスタイルで大きく変わってくるところがある。筆者は至近距離でのショットガンが好きなのだが、音がしない弓も魅力的だ。また、狙撃できる一方狙いを付けるのに時間がかかるライフルもある。メインの武器を意識して変えるような「縛りプレイ」も楽しいだろう。

 本作において特にこだわりを感じさせる1つの要素が「作業台」による武器の改造シーン。装弾数を増やすのにマガジンを変えるのは他のゲームでもあるが、作動をスムーズにするのにスライドのすりあわせをヤスリで削り込んだり、銃の反動を抑えるためにグリップに滑り止めを巻いたりとリアリティあふれる描写で、銃の知識がある人ほどその説得力に感心させられるだろう。開発者の中にかなり詳しいガンスミスがいるのではないか、と思わせる要素だ。

【武器の改造】

マガジンを増設したり、グリップに滑り止めを付けたり、武器の改造にはかなりのこだわりが感じられる
銃器好きをニヤリとさせる描写だ

 このほか収集物や特殊な武器、テキスト、各場所にある金庫など探索要素は非常に充実している。ナイフを消費してはいることができる隠し部屋などは逃さずに入っておきたい。収集物は様々な人の生き様を教えてくれる。

 また本作をクリアするクリア時間を競う「タイムアタックモード」や、死ぬとデータがクリアされるモードなど難易度を上げた挑戦も可能となる。本作は繰り返したっぷりと遊べる"深さ"も持っている。ストーリーが最大の魅力ではあるが、ゲーム性にこだわったやりこみプレイも楽しい作品なのだ。

 次ページでは本作の最大の魅力であるストーリーをもう少し掘り下げたい。

【収集物】

様々な状況を知らせるICレコーダー
ファイアフライのタグ。様々な場所で命を落としている
テキストも過去の出来事を物語る
金庫のヒントは近くにある。周囲を細かく探索しよう

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古生物学:初期の哺乳類は生活のペースが早く、寿命が短かった | Nature | Nature Portfolio - Nature Asia

Research Press Release

Nature

2022年9月1日

Palaeontology: Early mammals lived fast and died young

恐竜時代が終わって登場した最初期の大型哺乳類のPantolambda bathmodonは、同程度の体サイズの現生哺乳類と比べて、2倍の速さで成長し、寿命が短かったことを報告する論文が、今週、Nature に掲載される。今回の研究は、この先史時代の動物種のユニークな生活史に明らかにし、恐竜が絶滅した後、哺乳類がどのようにして優占するようになったのかを説明する上で役立つ。

哺乳類は、恐竜の絶滅に対応して、多様化し、体サイズが大きくなった。この時期に出現した大型草食動物の中で、汎歯目哺乳類が最初期の分類群として知られている。汎歯目哺乳類は、進化して多様な形態をとるようになったが、始新世に絶滅し、後代の哺乳類との関係は分かっていない。今回の研究で、Gregory Funston、Steve Brusatteたちは、さまざまな方法(歯の微量元素マッピングを含む)を用いて、6200万年前の汎歯目哺乳類であるPantolambda bathmodonの生活史を解明した。その妊娠期間は約7か月と推定され、同程度の体サイズの現生哺乳類の妊娠期間と一致しているが、P. bathmodonの方が、成長が早く、寿命が短かったことが判明した。幼若体は、かなり発達した状態で生まれ、1~2か月以内に離乳し、10歳になる前に死んでいた。

このような生活史を示す現生哺乳類はいない。P. bathmodonの生殖は、有胎盤哺乳類に似ているが、大きな体サイズにしては、異常に早いペースで生きていた。今回の知見は、長い妊娠期間が6200万年前にすでに存在しており、新生仔の体サイズが大きかったことが、初期の有胎盤哺乳類で観察された急速な成長の一因だったという可能性を示唆している。

doi:10.1038/s41586-022-05150-w

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

注目のハイライト

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Tuesday, August 30, 2022

生保業界、コロナ感染者の入院給付金支払い対象を大幅縮小へ…早ければ来月下旬から適用 - 読売新聞オンライン

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 生命保険業界が、新型コロナウイルス感染者について、医療保険の入院給付金の支払い対象者を大幅に縮小する方向で調整に入ったことが分かった。これまで、自宅療養者を含めた全員に支給していたが、政府が外出制限の緩和などを検討していることを踏まえる。早ければ9月下旬から実施する。

 具体的には、支払い対象を65歳以上の高齢者や妊婦、薬剤投与者といった入院や自宅療養が避けられない人に限定する方向だ。一方、感染者の全数把握見直し後に、自宅療養者に療養証明書が行き届かなくなった場合でも、必要な支払いには対応できる仕組みも構築する。

 民間医療保険では、自宅で療養する「みなし入院」の場合でも、契約者が医療機関が発行する療養証明書を提出すれば、入院給付金の請求に応じてきた。しかし、感染者が急増しているのに加え、政府が療養期間の短縮や無症状者の外出制限緩和を検討するなど、経済活動との両立を進める方針であることから、生保業界としても対象者を絞ることにした。

 生命保険協会によると、今年の生保各社の入院給付金支払総額は7月末までに約2686億円に達した。昨年1年間の支払額の4・6倍にあたる規模で、このうち9割超が無症状者も含めたみなし入院感染者からの請求だったという。

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勤務地や職務、全社員に明示 「ジョブ型」へ法改正検討 - 日本経済新聞

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  1. 勤務地や職務、全社員に明示 「ジョブ型」へ法改正検討  日本経済新聞
  2. 勤務地・職務、全社員に明示求める  日本経済新聞
  3. Google ニュースですべての記事を見る

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『Call of Duty: Modern Warfare II』 キャンペーン早期アクセス - PlayStation Japan

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Monday, August 29, 2022

AMD、Ryzen 7000シリーズを正式発表!シングル性能は最大29%向上。Ryzen 9 7950Xは699ドル。発売日は9月27日 - ニッチなPCゲーマーの環境構築Z

CPU

AMD Ryzen 7000 Series

AMDは、Zen 4世代となるRyzen 7000シリーズデスクトップCPU(コードネーム: Raphael)を正式に発表しました。

AMD Ryzen 7000シリーズ - スペック・価格

AMD Ryzen 7000シリーズ - ラインナップ

パフォーマンス

AMDによると、Ryzen 9 7950XとRyzen 9 5950X、Intel Core i9-12900Kとを比較すると、以下のようなパフォーマンス差があるとのこと。

Ryzen 9 7950X vs. Ryzen 9 5950X

Ryzen 9 7950X vs. Core i9-12900K

また、2022年6月時点ではZen 3からZen 4へのIPCの向上率は8~10%と言われていましたが、Ryzen 7000シリーズデスクトップCPUにおいては、前世代のRyzen 5000シリーズから13%のIPC向上があるとされています。

さらに、IPCと動作クロックの向上に伴い、シングルスレッド性能は最大29%もパフォーマンスアップしているとのことです。

Ryzen 7000シリーズ - IPC13%向上、シングル性能は最大29%向上

Ryzen 7000シリーズの発売日は2022年9月27日。このほか、X670E / X670マザーボードは2022年9月、B650E / B650Eマザーボードは2022年10月より販売開始です。


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人生初のUbuntuがメイン環境へ!夏休みの工作でCore i9-12900搭載ミニPCを組む【後編】 - PC Watch

メイン環境となったUbuntu 22.04 LTS Desktop秀丸を使わないで済むよう、geditの行番号を折り返した行もカウントする仕様に変更のため用意したbuild環境。buildはできたが、肝心の部分はgeditのコードではなくGTKの中と分かり頓挫(笑)

 以下の関連記事にあるように、前編ではCore i9-12900マシンを組み、試しでChrome OS Flexを入れ、軽くCPUの温度や冷却ファンの動作音、CPUのパフォーマンスを確認した。後編ではいよいよ本番用のOSをインストールして仕事環境を構築してみたい。

Ubuntu 22.04 LTS Desktopをインストール。24型+14型の上下マルチモニター運用

 前編の最後にChrome OS Flexを入れた後、数日そのままの状態で使っていたが意外といける。Photoshopなど画像処理系だけM1 Mac miniに残したこともあり、元々多くの業務系がChrome上だったので十分と言ったところ。

 あまりにも便利なので、Linux環境を整えだしたところで「いや違う。このOSがメインじゃない」と思い留まり、本番用のOSをインストールすることにした。

 さて、本番用のOSはWindowsではなくUbuntu 22.04 LTS Desktopを選んだ。理由はWindowsに飽きた(笑)のと、事前にThinkPad 13へ入れ、そこそこ使っていたのだが、別にmacOSがあるのなら何も困らないということが分かったためだ。もちろんWSL2経由ではなく素のままでdocker/docker-composeが使えるという最大の利点もある。

 長年、メインの環境はWindowsかmacOSだったが、Ubuntuになるのは今回が初! おそらく5〜10年前ならまだまだアプリ主体だったので無理だったと思う。しかし今はほとんどChrome上と、Visual Studio Code、そしてUnix的なコマンドで過ごしているので可能になったとも言える。

 Ubuntuのインストール自体はISOイメージをダウンロードし、USBメモリに焼いてPCを起動。ウィザードに従ってインストールと簡単なので省略。とりあえずの環境設定は以下の記事の通りコピペした。

 新規でインストールした大物アプリは「Chrome」、「Visual Studio Code」、「FileZilla」。Wine関連は「秀丸」と「WinSCP」。これでサクッと業務可能になった。

 実際触ってみると、Google Octane 2.0がM1 Mac miniの7.4万を遥かに上回る9.6万と爆速のためOffice(Google Workspace/Office Online)系も含めサイトアクセスは快適そのもの。オフラインでのOffice系は、標準でインストールされているLibreOfficeをたまに使っているが、筆者の用途では今のところ特に問題は発生していない。

自宅の仕事環境。メインモニターBenQ SW240(上)/14型モバイルモニター(下)。Magic Trackpadは左、Magic Mouseは右。右側にあるのはM1 iPad Pro 12.9とMagic Trackpad 2。見えてないがその横に第9世代Core i7搭載のMacBook Pro 16。この2つはUniversal Controlでつながっている。左側には見えていないが3rdモニターがある。肝心のASRock DeskMeet B660は、机の下なので見えない

 周辺機関連はBenQ SW240がメインモニター、サブはフルHD14型のモバイルモニターをメインの下へ少し傾けて設置。一般的な左右のマルチモニターではなく上下にしたのは、個人差もあるだろうが視線の動きが少なく、楽なのが理由だ。

 サブ側にGmail、カレンダー、Slack、Messenger、iCloud(macOSのメモと同期)、OneDriveなど業務用のタブが並んでおり、メインモニターで作業中でも即アクセスできるようになっている。メイン側は仮想デスクトップを使い、1つは原稿など通常用、ほかはプロジェクトごとにドキュメント類、Visual Studio Codeと動作確認用のChromeやTerminalが並んでいる。

 メインモニターに接続しているM1 Mac miniは、マウス/キーボードともにBluetoothにして、使わないときは机近くに片付けている。3番目のモニターにも接続しているので、ちょい使いの時は、SW240の入力を切り替えずにそのモニター上で操作する。

 また一時的にDisplayLinkを使いサブモニターに接続していたが、ドライバをここからダウンロードして問題なく動作。遅延もなく普通のディスプレイ出力と変わらない描画だった。

 操作系デバイスは、Apple Magic MouseとMagic Tackpadで、どちらも初代。キーボードも含め一番触れる部分であり、ここが妙だと作業効率が大幅に低下する。幸いどちらもmacOSで使っているかのごとく快適に動作する。しかし、Magic MouseはmacOS上より垂直スクロールが鈍く、水平スクロールがセンシティブで今一歩だ。

 またKernel Moduleが用意されており、以下のような調整も可能だ。一般的なポインタの移動速度、2本または3本指での動き、スクロールの向きなどは、設定→マウスとタッチパッドで調節できる。

sudo rmmod hid_magicmouse
sudo modprobe hid_magicmouse emulate_3button=0 scroll_acceleration=1 scroll_speed=55

 キーボードは写真から分かるようにバックライト付き(茶軸)。部屋が間接照明のみなので、ノートPCも含めバックライトがないと使いづらい。もともとmacOSで使っていたが、UbuntuへUSBで接続している。後はAudio系(Audioengine A2+)もMac miniからこちらに移した。Web会議はノートPCで行なうためカメラはない。

 Windowsに関してはM1 Mac miniの頃から2つ前のメインマシン、第10世代Core i5搭載のIntel NUCにリモートデスクトップ(RDP)接続している。

 昔はVMを使いメインOS上で動かしていたが、筆者の場合、ほぼ自宅。Windowsマシンはあり余っているので、それへRDP接続すれば事足る的な発想だ。UbuntuにはRDPサーバー/クライアントどちらも入っており、簡単にWindowsへ接続できる。

Ubuntu標準搭載のRDPクライアント。2つ前のメインマシン、第10世代Core i5搭載Intel NUCへ接続。このマシンはモニターもHIDも接続していない

 そこそこ環境が整ったところで思い出したのがスキャナ。複合機の「ブラザー MFC-J903N」を使っているのだが、たまに紙で印刷した書類にサインしてPDFで戻すというのがあるので必要。探すと標準で「ドキュメントスキャナー」アプリがあり、ネットワーク上のデバイスを自動的に検索、あっけなくスキャンできた。

自動的にネットワーク上から「ブラザー MFC-J903N」を検索

 最後はNASのマウント。通常、ファイルアプリからマウントするとSMBになるのだが、これだとなぜかファイルアプリからドラッグ&ドロップでVisual Studio Codeに落としてもファイルが開かない。

 そこでsshfsで別途マウントすることにした。以下の例だとホームディレクトリへnasというフォルダを作り、そこへマウントしている。この場合、当然NAS側でsshの設定が必要となる。

sshfs -o allow_other user@192.168.xxxx.xxxx:/share/DATA/works ~/nas

 ついでにRaspberry Pi4で動作しているWebサーバーへも同じくこの方法でマウント。SFTPせずにファイルアプリの操作だけで済むようにした。

問題点や工夫など。E/Pコア対応はひと手間必要

 さて、気になるCore i9-12900(Alder LakeのE/Pコア)対応だが、調べて見るとUbuntu 22.04 LTS標準のKernelバージョン5.15では完全に対応しておらず、Ubuntu公式によると5.16以降が必要とのこと。いきなり問題発生だ。

 幸いKernelを入れ替える方法は用意されており、「Ubuntu Mainline Kernel Installer」を使えばGUIで操作可能。インストールは以下の通り。

sudo add-apt-repository ppa:cappelikan/ppa
sudo apt update
sudo apt -y install mainline
Ubuntu Mainline Kernel Installer。E/PコアはKernelのバージョン5.16以降で対応とのこと。現在は5.19.2が入っている

 起動すると、好きなバージョンのKernelをインストールできる(再起動が必要)。当初は5.18.15を入れていたが、現在は5.19.2が入っている。

 システムモニターで確認したが、どれがEコアでどれがPコアか分からないこともあり、本当に機能しているかは不明だが、Ubuntu公式の言葉を信じることにする。

 次にしばらく使っていると何かの拍子でファンが思いっきり回り出し、CPUの温度が90℃超え。特に負荷のかかる処理をしていなかったのだが、システムモニターを見ると犯人はChrome。Chromeを落とすとこの現象は収まった。このCPU100%貼り付き問題、どうやらLinux版Chromeだけの症状らしく、Windows/macOS版では経験したことがない。

左側の山はdocker build中。この時CPUの温度は最高60℃ほど(通常は35℃前後)。Chromeの暴走が始まると100%へ貼り付いたままになり90℃を超える

 また発生したので、次はChromeのその他のツール→タスクマネージャーでどの部分か調べたところ、とある広告だった。確かにそのタスクを終了すると何事もなく動き出す。

 その後も様子を見ていると、なぜそんなにCPUを食うのか理由は不明だが、とにかくCPU使用率が高い多くは広告。仕方なく広告ブロック拡張機能を導入した。以降この現象は発生していない。結構前からあるバグらしいが、さすがに修正してほしいところ。なお、CPU温度の監視には「Hardware Sensors Indicator」をインストールしている。

 次に発生した問題はWine。おそらくLinux/Windows間の画面マッピング関係だろうが、DisplayPort側のモニターでアプリを動かすと正常、HDMI側のモニターではアプリは起動するものの、その後まったく動かなくなる。

 これもあってメインのSW240にはDisplayPort→HDMI変換ケーブルを使って接続している。サブ側は先に書いた通りChromeのみ。業務用のタブが並んでいるだけで、Wineでのアプリは使わないので大丈夫だ。参考までにDisplayLinkで接続したモニターでは問題なく動作した。

 Wine関連はもう1つ問題が発生。32bit/64bit版秀丸が何かの拍子でLinuxへの(からの)コピペができなくなる。ThinkPad 13上のUbuntu@Kernel 5.15では今のところ出ていないので、Kernelの関係かもしれない。いったん終了して起動し直せば大丈夫なのだがさすがに不便。

 筆者が秀丸を使うのは秀丸依存ではなく、単に幅半角80文字の時、折返しの行も行番号をカウント、何行書いたかパット見分からるからというだけ。そのため、macOSでは同様の機能を持つmiに乗り換えている。geditも含む一般的なエディタは折り返した行はカウントしないのでこれには対応できない(このような需要は日本語でしかも一部なので当然だが)。

 当初はほぼgeditで書き、そろそろ上がるかな的なタイミングで秀丸を使い確認していたが、今はhtml/css/Javascriptを使い原稿を読み込み、行数をカウント/表示する簡単なWebページを作って確認している(lc -w80 原稿.txtで行番号を表示するcliでもいいのだが。※lcはline countの略)。

 これでもう秀丸を使う必要はない。どうでもいい人にとってはバカバカしい話だろうが、友人のライターもChrome OS Flexで原稿を書く時、これができないとぼやいていたので、若干の需要はあるかもしれない。

 時間があればWebベースでこれに対応可能なエディタを作ってみたいところ。Javascriptを使ったエディタのライブラリがいろいろあるので、やればできそうな感じだ。

html/css/Javascriptで作った幅固定文字数で折り返した行も含めて何行かをカウントするWebサイト。エンジンは小山氏@Leptonが作成。筆者は見栄えや機能を追加しただけ。同様の問題を抱える友人のライターなどと共有している

 ちょっとしたことだがmacOSの環境に合わせたのは、Quick Lookと執筆用のフォント。前者はファインダーでファイルを選択、[Space]キーを押すとその内容を表示する機能だ。テキスト、画像、PDFはもちろん、完全ではないがOffice系のファイルも見ることができる。これ意外と便利でいつも使っているのだが、相当する機能が標準ではない。探すと「gnome-sushi」がそれだったのでインストール。

sudo apt install gnome-sushi

 これで同様に[Space]キーを押せば見れるようになった。ただ1つ残念なのは、Quick Lookはファインダーだけでなく、添付やアップロードなどでファイルを選択する時にも有効。確認できるため事前にミスを防げるのだが、このgnome-sushiはファイルアプリでしか有効にならない。

 後者は執筆やコーディング時にエディタで指定しているフォント「源真ゴシック 等幅 Normal」。ここからダウンロードしてインストールすればUbuntuでも使えるようになる。

 あと、PhotoshopはM1 Mac miniでと書いたが、例えば画像のある部分にモザイクを入れるために切り替えるのは面倒なので「Glimpse Image Editor」をインストールした。Kritaなどいろいろ画像処理アプリを試したものの、満足はしていないが結局残ったのがこれだった。

 モニターのキャリブレーションに関しては、Mac mini側からSW240をハードウェアキャリブレーションできるため、標準で入っているAdobe RGB(1998)のProfileを設定→カラーでそのまま指定している。SW240はAdobe RGB 99%だが、Ubuntu側は画像処理用ではないため若干の誤差は気にしない。もちろんサブモニター側はDisplayCALで調整済みだ。

Glimpse Image Editor。モザイク処理などM1 Mac mini側のPhotoshopを使うまでもない時に使用

爆速度は!?

 OSが違うため共通で使えるGeekbench 5の結果を、Core i9-12900、M1 Mac mini、M1 Max Mac Studio(友人に測定をお願い)で見てみたい。なお、Core i9はメモリをA1+B1からA2+B2にした時の結果となる(後者の方が明らかに速くなる)。GPUに関してはiGPUと比べるまでもないので省略(笑)。

 結果はご覧の通り。少なくともCPUに関してはシングル/マルチともに発熱や消費電力を無視すればCore i9-12900の圧勝。前編でも書いた様に「当然買い替え(買い増し)になるとこれ(M1 Mac mini)より速いことが最低条件」はクリアしたことになる。

 対Mac Studioで見ると、M1 Max(10CPU/24GPU/メモリ32GB/SSD 512GBモデルが27万8,800円)。半値の約13万円でこれだけのパフォーマンスなので筆者的には大満足。同じく前編でも書いた「GPUは映れば何でもOK、ただしCPUは爆速に限る!」を達成だ。

 逆に言えば、プラス倍の部分であのdGPUに迫るiGPU、ユニファイドメモリ、Neural Engine、Thunderbolt 4、映像/サウンド……などを考えると妥当な価格ではないだろうか。

 ケースの関係からCore i9-12900のわりにコンパクトな冷却ファン(Ainex IS-40X-V2)しか入らなかったので気になっていたCPUの温度は、通常処理で34〜40℃未満。dockerのbuildで最大60℃程度。ベンチマークテストなど高負荷が続く状態で60〜70℃。先に書いたChrome CPU 100%貼りつき問題の時だけ90℃を少し超えた。

 さすがに60℃を超えるとファンの音が若干うるさいものの、これまで実際使ってきたシーンでは上がっても瞬時なので気になったことはあまりない。それだけやってることのわりにパワーが余っているという話なのだが……。


 実は8月10日にはシステムの移行が終わっており、すでに数週間ほどUbuntu上で仕事をしている。連載で載せた「NEC Mate タイプMC<MC-C>」と「Beelink SER5 5600H」の記事もUbuntu上で秀丸もしくはgeditを使って執筆。

 その間、M1 Mac mini上のPhotoshopを使ったのは、記事の物撮りと別件の撮影。どちらもRAWなので現像後、必要な処理をした。やはりほぼPhotoshop専用機で使うと出番はかなり少ない感じだ。

 仕事ではxlsx/pptx/PDFなどが飛び交い、Slackは結構な頻度でメッセージをやり取りし、docker-compose down/up -dやgit pull/pushは日常茶飯事。Visual Studio Codeは仮想デスクトップ2つ分=2プロジェクト同時進行と、それなりに忙しい日々なのだが、先に上げたトラブル以外は特に何もなく安定動作している。再起動もKernelの入れ替え以外では行なっていない。updateもすぐ終わり仕事の邪魔をすることもない。なかなか快適な環境だ。

 今回はM1 Max Mac StudioよりCPUだけでも速く! と欲張ったのでCore i9-12900になっているが、第4世代以降程度で余ってるPCなどがあれば、WindowsでもmacOSでもない、Ubuntuを試して見てはいかがだろうか?事務職よりはエンジニア系の人にお勧めしたいOSだ。

 これで2022年夏休みの工作は無事終了。次はM3? Macに戻るのか、第14世代の最速CPUにするのか、どうなることやら……(完)。

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『リック・ヘンダーソン』トレーラー - PlayStation Japan

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SIE,モバイルゲーム開発のSavage Game Studiosを買収。PSプラットフォームとは独立したモバイルゲーム部門を展開する - 4Gamer.net

 米国時間2022年8月29日,ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下,SIE)は,PlayStation(以下,PS)公式Blogにて,ドイツとフィンランドに拠点を置くモバイルゲームデベロッパのSavage Game Studiosを買収する契約を結んだと発表した。
画像集#002のサムネイル/SIE,モバイルゲーム開発のSavage Game Studiosを買収。PSプラットフォームとは独立したモバイルゲーム部門を展開する

 SIEによると,Savage Game Studiosは,PSプラットフォーム向けの開発部門とは独立して運営される新部門「PlayStation Studios Mobile Division」に加わり,PSプラットフォームのIPにもとづいた革新的なモバイルゲームを開発することで,ゲーマーに新たなゲーム体験を提供するとのことだ。

※知的所有権の意味だが,この場合はPSプラットフォーム向け人気シリーズに関わる何か,くらいの理解でいい。

 PlayStation Studiosの責任者であるHerman Hulst氏のコメントによると,「同スタジオは,据え置き型ゲーム機の壁を越えてタイトルを拡充し,多用化し続ける必要があります」と述べている。そのうえで,Savage Game Studiosの買収は,戦略的な段階の1つであり,PCゲームやライブサービスゲーム,さらにモバイルゲームへの拡大を通じて,PSプラットフォームとコミュニティをより強固にするという考えを示した。

 また,Savage Game StudiosのCEOであるMichail Katkoff氏によると,すでに同社は新作プロジェクトの開発初期段階にあり,今後,詳細を明らかにすると予告している。

 任天堂は,すでに同社のIPを活用したモバイルゲームで成功を収めることにより,IPの価値を高めて,Switch向けゲームの拡大につなげている。SIEもまた,PC向けにPSプラットフォームの人気タイトルを(時差をつけてではあるが)積極的にリリースすることで,やはりIPの価値を高める戦略を取っている。
 今回,モバイルゲームのデベロッパを傘下に加えることで,その戦略をスマートフォンなどにも拡大しようということだろう。いったいどんなゲームが登場するのか,続報を期待したい。

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毎日当たるPS5の抽選販売が名古屋のソニーストアで9月11日まで開催中。ディスクドライブ搭載モデル単品に加えて、ゲーミングギアブランド「INZONE」のヘッドセット・モニター同梱セットも販売 - 電ファミニコゲーマー

 ソニーは愛知県名古屋市の「ソニーストア 名古屋」にて、PS5および「INZONE発売記念パック」の抽選販売会を9月11日(日)まで毎日開催している。各日に用意されているPS5の台数は計5台。抽選販売へ参加する場合、My Sony IDを登録のうえ、11時から14時までに店頭で配られる抽選券を受け取る必要がある。

 当選番号は公式Twitterアカウント(@SonyStoreNagoya)から各日15時以降に発表される。なお、当選の権利は当日に限るため、営業終了の19時までに店舗へ抽選券を持っていき、スタッフに購入の旨を伝えなければならない。

https://twitter.com/SonyStoreNagoya/status/1560823985067044864

 今回の抽選販売ではディスクドライブ搭載型のPS5(CFI-1100A01)単体のほか、ゲーミングギアブランド「INZONE(インゾーン)」のヘッドセット・モニターとPS5をセットにした3つの「INZONE発売記念パック」が用意されている。

 なお、今回の抽選販売は電話やインターネットから申し込めず、ほかのソニーストアでも実施されない。ほかにも参加時の注意事項が含まれているため、参加を検討している人は抽選販売の特設ページをチェックしておくとよいだろう。

毎日当たるPS5の抽選販売が名古屋のソニーストアで9月11日まで開催中。ディスクドライブ搭載モデル単品に加えて、ゲーミングギアブランド「INZONE」のヘッドセット・モニター同梱セットも販売_001
(画像はソニーストア 名古屋のPS5抽選販売に関する特設ページより)

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GARMIN FOREATHLETE 45をカスタマイズしてみた。 | やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー - 楽天ブログ - rakuten.co.jp

文字盤にガラスフィルムを貼った。
コネクタに防塵カバーを付けた。

それだけだが、長く愛用しようという気持ちが高まった。
今は走らなくても毎日装着していて、日々の健康チェックに役立てている。
歩数計は全くもって役に立たない(多くカウントする)がwww


密林で注文した、ガラスフィルムと防塵カバーであります。

商品レビューで、ガラスフィルムが貼りつかなかったと書いている人がいるが、型番が違うから当たり前でしょ。そこは要チェックだ。

ガラスフィルムによっては、対応機種がFOREATHLETE45Sのみのものもあった。45も45Sも一緒やにかと思うのだが、慎重を期して45、45S両方に対応している商品を選んだ。

防塵カバーは10個も要らないのだがw、単品売りがないので仕方がない。


ガラスフィルム貼り付けキットは、2回分が同梱してある。

1:ウェットで拭いて、2:ドライで拭き上げてから、3:ガラスフィルムの貼付面の保護フィルムを剥がして文字盤に貼る、という流れ。青いのはガイドシール(役に立った)。

1:袋を破くとまずウェットではないw デジカメのレンズクリーナー液を持っているので使ってみた。それから2:の乾拭き。ホコリひとつ残さずピカピカにする。

3:が一番難しい。2回貼り直して3回目でようやく満足する位置に貼りついた。文字盤に対してガラスフィルムがほんのわずか小さく、位置が偏ることがあるのだ。

せっかくなので、ど真ん中に貼りたいでしょ。ガイドシールがあれば、貼り合わせ前の微調整が楽だ。とってもきれいに貼り合わせることができた。キモは文字盤の拭き上げだと思う。


防塵カバーは、はめ込んで終了。毎日手首に付けていると、いつの間にか細かいところに汚れが溜まっている。少し掃除した。

これで、外部からの衝撃にも水の浸入にも強くなったぞ。安心して普段使いができるようになった。

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Sunday, August 28, 2022

ThinkPad Z13 Gen 1のRyzen 7 PRO 6860Zが見せた、第12世代CoreとApple M2を上回るCPU性能 - PC Watch

Ryzen 7 PRO 6860Zを搭載している製品にだけ添付される「7z」のロゴシール

 レノボのThinkPad Z13 Gen 1は、SoCとしてRyzen PRO 6000シリーズを搭載するノートPCで、若い世代に向けたフラグシップ製品となる。このThinkPad Z13 Gen 1に関してはすでに一度本連載でも取り上げているので、その概要や開発者へのインタビュー内容などについては以下の関連記事を参照いただきたい。

 今回の記事では、実機を手に入れて、ベンチマークプログラムを走らせる機会を得たので、Ryzen PRO 6000シリーズ、中でもThinkPad Z13 Gen 1専用の最上位SKUとなるRyzen 7 PRO 6860Zのパフォーマンスなどを紹介していきたい。

GPU強化が大きな特徴のRyzen 6000/PRO 6000シリーズ

ThinkPad Z13 Gen 1に搭載されているRyzen PRO 6000シリーズ

 ThinkPad Z13 Gen 1には、Ryzen PRO 6000シリーズがSoCとして採用されている。Ryzen PRO 6000シリーズは、AMDが1月のCESで発表した薄型ノートPC向けのSoC、Ryzen 6000シリーズの企業向けバージョンとなる。

 つまり、一般消費者向けのRyzen 6000シリーズ、企業向け管理機能などが追加されたRyzen PRO 6000シリーズの2本柱ということだ。一部の人に分かりやすいように言うと、AMD版「vPro」がPROという位置づけになる。

 Ryzen 6000およびRyzen PRO 6000シリーズの性能的な観点からの特徴は、大きく2つある。

 1つはGPUが前世代と比較して、大幅に強化されていることだ。前世代のRyzen 5000シリーズでは、GPUがVegaアーキテクチャという1つの前の世代のGPUが採用されていた。それに対して新しいRyzen 6000シリーズではNaviの開発コードネームで知られる現行世代のGPUが採用されており、性能が大きく強化されている。

 もう1つは熱設計の枠が拡張されていることだ。従来製品ではTDP 15Wに固定されていたのだが、新しいRyzen 6000シリーズでは引き続き15Wの設定も可能でありつつ、OEMメーカーがTDP 28Wに設定して利用することもできる。その前提で設計すれば、大きな性能強化が実現できる。

 なお、それ以外のRyzen 6000シリーズの詳細に関しては以下の記事を参照いただきたい。

 現在、Windows/macOSを搭載する薄型ノートPC向けのSoCには、AppleのM2、Intelの第12世代Core P/U、QualcommのSnapdragon 8cx Gen 3、そしてRyzen 6000シリーズの4つがある。なお、薄型ノートPCとは、一般的に厚さ20mm以下で、10~14型程度のディスプレイを搭載した製品のことを指す。

【表1】薄型ノートPC向けSoCの最新製品
AMD Apple Intel Qualcomm
プラットフォーム Windows 11 macOS Monterey Windows 11 Windows 11(Arm版)
ブランド名 Ryzen 6000シリーズ M2 第12世代Core P/Uシリーズ Snapdragon 8cx Gen 3
CPUコア数
(高性能コア/高効率コア)
最大8コア 8コア
(4コア/4コア)
最大14コア
(6コア/8コア)
8コア
(4コア/4コア)
GPU(コア数) RDNA2
(最大12コア)
10コア Iris Xe
(最大6コア)
Adreno(非公表)
メモリ LPDDR5-6400
DDR5-4800
LPDDR5-6400 LPDDR5-5200
DDR5-4800
LPDDR4x-4266
DDR4-3200
LPDDR4x-4266
最大メモリ容量 非公表 24GB 64GB 非公表
熱設計消費電力 28W/15W 非公表(15W?) 28W/15W/9W 非公表
製造プロセスルール TSMC 6nm TSMC 5nm Intel 7
(10nm Enhanced SuperFin)
Samsung 5nm

 Ryzen 6000シリーズはこの夏に搭載製品が続々と発表されている。今回取り上げているThinkPad Z13 Gen 1には企業向けバージョンとなるRyzen PRO 6000シリーズが採用されているし、以下の関連記事にあるASUS「Zenbook S 13 OLED」では、Ryzen 7 6800Uと13.3型のOLEDパネルを搭載して重量約1.1kgのモバイルノートを実現するなど、さまざなメーカーで採用が相次いでいる。

 以前、AMDのSoCは大型のゲーミングPCなどでは採用が多かったが、こうしたバッテリ駆動時間も重視されるモバイルノートにはあまり採用されてこなかった。

 しかし、前世代となるRyzen 5000シリーズからは、ノートPCの電源が入れられてからバッテリが切れるまでの「平均消費電力」が、IntelのCoreシリーズに匹敵するようになった。

 AMDは、Ryzen 6000シリーズで、それがさらに改善されていると説明しており、OEMメーカーが薄型ノートPCにAMDのSoCを採用しない理由はなくなっているのだ。

最上位のRyzen 7 PRO 6860Z。GPUは通常モデルと同じだが、ターボ時のクロックがやや高い

ThinkPad Z13 Gen 1

 Ryzen PRO 6000シリーズを採用するThinkPad Z13 Gen 1では、SoCの選択肢として3つのSKUが用意されており、CTOモデルの場合には購入時に選択可能となっている。

【表2】ThinkPad Z13 Gen 1のCPU選択肢
Ryzen 7 PRO 6860Z Ryzen 7 PRO 6850U Ryzen 5 PRO 6650U
CPUコア数/スレッド 8/16 8/16 6/12
ベース周波数 2.7GHz 2.7GHz 2.9GHz
最大周波数 4.725GHz 4.7GHz 4.5GHz
キャッシュ(L2/L3) 4MB/16MB 4MB/16MB 3MB/16MB
GPU Radeon 680M Radeon 680M Radeon 660M
GPUのCu 12 12 6
GPU最大周波数 2.2GHz
(※実機で確認)
2.2GHz 1.9GHz

 ThinkPad Z13 Gen 1では、AMDが通常のSKUとして用意しているRyzen 7 PRO 6850U(一般消費者向けのRyzen 7 6800Uとほぼ同スペック)、Ryzen 5 PRO 6650U(同Ryzen 5 6600U)の2つに加えて、レノボ向け特別版となるRyzen 7 PRO 6860Zを選択することができる。

 このRyzen 7 PRO 6860Zに関しては、ターボモード時の最大クロックが4.725GHzと、Ryzen 7 PRO 6850Uの4.7GHzから0.025GHzだけ高く設定されている。ベースクロック時の性能は同じで、ターボブースト時の性能が若干向上している。

 なお、レノボが公開しているスペックでは分からなかったGPUの最大周波数は、実機で確認したところRyzen 7 PRO 6850Uの2.2GHzと同じ2.2GHzだった。したがって、Ryzen 7 PRO 6860Zはターボモード時のクロックが0.025GHzだけ高いという特徴を持っている。

 すでに述べた通り、Ryzen PRO 6000シリーズではTDPを28W、15Wという2つの設定値から選べるようになっているが、解析ツールなどでチェックしたところでは28Wに設定されていると確認できた。

 実際、ThinkPad Z13 Gen 1に採用されている冷却ファンは、同じTDP 28Wに設定されている第12世代Core Pシリーズを搭載しているThinkPad X1 Carbon Gen 10と同じデュアルファン構成になっていた。こうしたことからもTDP 28Wを前提に設計されている可能性が高い。

 なお、SoCがIntel、AMDどちらの場合でも、現行世代のThinkPadでは「インテリジェント・クーリング」という冷却機能が用意されている。標準状態ではこれがパフォーマンスとファン速度などのバランスを取る設定になっており、性能重視の最強設定にはなっていない。

 性能重視に変えるには、Windows 11の「設定」で電源モードを「最適なパフォーマンス」にし、Fn+Tを押してインテリジェント・クーリングをオフにする必要がある。ファンが最大限回ることになるので、ファン音はややうるさくなるが、SoCが持つ最大性能を引き出すことができる。

ThinkPad Z13 Gen 1では狭額縁キーボードを採用。Fnキーが左端に来る新デザインに

ThinkPad Z13 Gen 1(下)とThinkPad X1 Nano Gen 1(上)との比較。ThinkPad Z13 Gen 1は縁ギリギリまでキーボードが来ていて、かつ不均等なキーがないことが分かる

 なお、ThinkPad Z13 Gen 1自体は、従来のThinkPadとは一線を画す新しいデザインを採用している。詳しくは前述したインタビュー記事を参照していただきたいが、そこでは触れていなかった注目ポイントは、新しいデザインの狭額縁キーボードだ。

 デルがXPS 13シリーズで採用してからトレンドになりつつある狭額縁キーボードだが、これまでのThinkPadシリーズ製品の多くでは左右にスピーカー用のホールを採用しており、やや幅広のベゼルになっていた。

 それに対して、ThinkPad Z13 Gen 1では「ツライチ」なデザインになっており、キーボードが左右の縁ギリギリまで来ている。このメリットは明白で、キーボードの右側などにしわよせがこないことだ。

 ThinkPad X1 Carbon Gen 10/Yoga Gen 7(14型)やThinkPad X1 Nano Gen 2(13型)などは、こうした狭額縁のキーボードになっていないため、ThinkPad X1 Nanoシリーズなどと比べると、ThinkPad Z13 Gen 1はキーボードの横方向の全長が長くなっている。

 このため、ThinkPad X1 Nano(写真ではGen 1)は右側の「@」や「*」、「¥」などのキーがほかのキーに比べて小さい。ThinkPad Z13 Gen 1ではそうしたことがなく、それらのキーもほかのキーと同じ幅になっている。どっちの方が使いやすいかと言われれば、明らかに後者だ。

ThinkPad Z13 Gen 1(下)とThinkPad X1 Nano Gen 1(上)との比較。ThinkPad Z13 Gen 1はFnキーが左端にきていることが分かる

 また、もう1つThinkPad Z13 Gen 1では、Fnキーが、CtrlとWindowsキーの間に置かれていることだ。ThinkPadシリーズでは、歴史的な経緯があって下段左端の配列はFn、Ctrl、Windowsキーの順になっている。

 これに対してThinkPadシリーズ以外の多くの製品は、レノボ自身のYogaシリーズも含めて、Ctrl、Fn、Windowsキーという並びが一般的だ。ThinkPadシリーズは歴史的にずっとその配列になっていて、古くからのThinkPadユーザーに配慮しているのだが、逆に別のPCからThinkPadに乗り換える際のハードルになってしまっている。

 そこで、レノボは設定ツール(レノボ Commercial Vantage)の中に「FnキーとCtrキーの入れ替え」という機能を用意しており、これをオンにすることでFnキーをCtrlとして、CtrlキーをFnとして利用することができる。ただ、それでも本来はFnキーよりは大きめのはずのCtrlキーを、物理的に小さなFnキーで利用しなければならないのは、課題とは言える。

 ThinkPad Z13シリーズは、新しいユーザーを獲得するための製品と位置づけられており、その意味では従来のユーザーの乗り換えを意図した製品ではないため、CtrlキーとFnキーの入れ替えが可能になったと言えるだろう。

 無論、従来のThinkPadユーザーがThinkPad Z13 Gen 1を使う場合に、左端にFnキーを配置したいなら、Commercial Vantageで入れ替えることが可能だ。

 繰り返しになるが、左端にFnキーが来ているのがいいのか、それともCtrlが来ている方がいいのかは慣れの問題である。しかし、今回レノボがこの決断をしたことで、ほかのメーカーのユーザーが乗り換えやすくなったと言えるだろう。

IntelベースのThinkPad X1では左側にのみUSB Type-Cポートがあるが、ThinkPad Z13 Gen 1は左右にUSB Type-Cポートがあって利便性が高い

CPU性能は第12世代Coreをやや上回る。GPUもほぼ同等性能

 次は、Ryzen PRO 6000シリーズを搭載しているThinkPad Z13 Gen 1を利用して、その性能に迫っていきたい。

 テストに利用したのは、Cinebench R23とGFXbench 5.0.5の2つで、比較対象として薄型ノートPC向けの各SoCのスコアを掲載している。

【表3】テストに利用したノートPCなど(1)
Ryzen 7 PRO 6860Z Ryzen 7 5800U Apple M1 Apple M2
システム ThinkPad Z13 Gen 1 ASUS ZenBook 13 OLED 13インチMacBook Pro(2020) 13インチMacBook Pro(2022)
メモリ 32GB(LPDDR5-6400) 16GB(LPDDR4x-4266) 16GB(LPDDR4x-4266) 8GB
ストレージ 1TB(NVMe) 1TB(NVMe) 256GB(NVMe) 256GB(NVMe)
ディスプレイ 13.3型 13.3型 13.3型 13.3型
OS Windows 11 Windows 10 macOS Monterey macOS Monterey
【表4】テストに利用したノートPCなど(2)
Core i7-7600U Core i7-1065G7 Core i7-1185G7 Core i7-1280P
システム ThinkPad X1 Yoga Gen 2 Surface Pro 7 Surface Pro 8 ThinkPad X1 Carbon Gen 10
メモリ 16GB(LPDDR3-1866) 16GB(LPDDR4x) 16GB(LPDDR4x) 32GB(LPDDR5-5200)
ストレージ 256GB(NVMe) 256GB(NVMe) 256GB(NVMe) 256GB(NVMe)
ディスプレイ 14型 12.3型 13型 14型
OS Windows 10 Windows 11 Windows 11 Windows 11

 なお、ノートPCのCPUやGPU性能は、そのノートPCの熱設計に大きく依存する。このため、同じCPUを採用していても、別の製品では異なる結果が出る可能性がある。今回の結果は、あくまでテストを行なったシステムでのものであることに注意されたい。

 純粋にCPUの性能を計測するCinebench R23では、Intelの第12世代Core(Core i7-1280P)と比較すると、シングルスレッドの性能はやや負けているものの、マルチスレッドの性能は2.4%とわずかながら上回っている。

 この程度であれば、サーマルの設定次第で変わる差であり、SoCの性能としては両者ともほぼ互角なのではないかと推定できる。

 Ryzen 7 PRO 6860ZはThinkPad Z13 Gen 1、Core i7-1280PはThinkPad X1 Carbon Gen 10と、どちらもレノボのフラグシップ製品を利用してテストしている。いずれも同じデュアルファンを採用しており、シャシーの違いがあることから、熱設計に関しては同じとは言わないが、かなり近いものだと言える。

 その意味ではこの世代のCPUに関しては、AMDもIntelもかなり近い性能を持っていると言えるだろう。

 AppleのM2との比較では、Ryzen 7 PRO 6860Z が約21%、Core i7-1280Pが約18.2%上回っており、現時点ではCPUの速さで薄型ノートPCを選ぶのであれば、AMDとIntelのx86プロセッサが有力である。

 逆にGPUの性能では、Apple M2のリードは明白だ。いずれのテストでも、前モデルとなるM1でさえ、AMDとIntelの最新SoCを上回っている。そのため、GPU性能を重視して選ぶならAppleのM2が最良の選択だ。

 ただ、注目したのは、Ryzen 7 PRO 6860ZのGPU性能が、従来モデルとなるRyzen 7 5800Uから大きく引き上げられていることだ。

 Xe Graphicsを搭載している第12世代Core、第11世代Coreとほぼ同等の性能になっており、GPUがVegaからNavi世代へと移行した効果が出ている。前世代で指摘されていたAMDの薄型ノートPC向けSoCは、Intelのそれに比べてGPU性能が劣っている、という状況は大きく変わり、現行世代ではほぼ互角と言って良いだろう。

Ryzen 7 PRO 6860ZとCore i7-1280PはCPUもGPUもほぼ同等性能

ThinkPad Z13 Gen 1(21D20003JP)

 以上のような結果から、Ryzen 7 PRO 6860Zの性能は、CPU性能に関しては現時点でトップクラスの性能、GPUに関してはApple M2に次ぐほぼ同率の2位と言える。

 Ryzen 5000シリーズの時には、CPU性能では第11世代Core、Apple M1に比べて圧倒的に高い性能を実現していた。しかし、結果からも分かるように、第12世代Coreとほぼ同等の性能になっているのが現状だ。つまり、Intelが現世代では大きく巻き返したということだ。

 その意味では、Ryzenと第12世代CoreがCPUとGPU性能ではほぼ横並びというのが現時点での妥当な評価だと思う。このため、最上位SKUを選ぶのであれば、AMDのSoCが搭載されたノートPCを買っても、IntelのSoCが搭載されたノートPCを買っても、同じような性能を得られるだろう。

 AMD搭載製品を買おうが、Intel搭載製品を買おうが同じレベルの性能を得られるというのは、昔を知るユーザーの1人としては隔世の感がある。あとは、どのような製品を買うかは、デザイン、ディスプレイ、キーボードなどの別の要素で決めれば良いので、ユーザーにとっては分かりやすい状況になっていると言えるだろう。

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