9月も生活に身近な商品の値上げが相次ぐ。民間調査会社の帝国データバンクによると、値上げは飲食料品だけで2000品目超に上るほか、衣料や家電、玩具など幅広い商品に及ぶ。年初に値上げした商品の再値上げも増え、一段と家計の負担は増す。
雪印メグミルクはマーガリンやチーズなど46品目について、値上げや容量変更に踏み切る。ミツカンは納豆9品を値上げする。カルビーの「ポテトチップス うすしお味」(60グラム)は1月に続いて2回目の値上げとなる。
サントリーホールディングスは輸入ワイン351商品を平均8%程度引き上げる。霧島酒造も主力商品の芋焼酎「黒霧島」を8%程度値上げする。主原料のブドウやサツマイモの価格が高騰し、包装や燃料代の負担も増えているためだ。
カジュアル衣料品店「ユニクロ」は、秋冬商品の一部を値上げする。原材料価格や物流費の上昇を受け、定番のフリース「ファーリーフリースフルジップジャケット」を1000円、機能性肌着「ヒートテック(極暖)」を500円近く値上げする。
伊藤ハムは、仏ベル社製造の「キリ・クリームチーズ」の商品名を「キリ・クリーミーポーション」に変更する。これまで乳固形分が40%以上の「プロセスチーズ」だったが、世界に複数あるレシピや1個あたりの大きさを集約して生産を効率化した結果、水分量が増えて乳固形分が40%未満となり、国内では「チーズ」と名乗れなくなった。
帝国データバンクによると、飲食料品の値上げは10月にピークを迎え、9~11月の合計で1万品目に迫る勢いとなっている。一方、政府は製粉業者などに売り渡す輸入小麦の価格を10月以降も現在の水準に据え置く方針で、値上げペースが落ち着くとの見方もある。
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