日本の探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの試料から、生命の遺伝情報を伝える物質「RNA」の部品である「塩基」を検出したと、北海道大などのチームが発表した。生命の代謝に関わるビタミンB3(ナイアシン)も見つかった。生命の材料の一部が宇宙から地球に供給されたとの説を補強する成果で、論文が22日、科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載される。
RNAは、生命の設計図にあたるDNAの情報を基につくられている。DNAがアデニン、グアニン、シトシン、チミンの4種類の塩基で構成されるのに対し、RNAはチミンの代わりにウラシルが使われている。
チームは、高感度に塩基などを検出する手法を用い、リュウグウの試料を分析した。その結果、極微量のウラシルを検出したほか、生命の代謝に必要な酵素の働きを助けるナイアシンも見つかったという。
チームはこれまで、地球に落下した
チームの大場康弘・北大准教授(宇宙化学)は「生命を作り出す材料が宇宙から普遍的に供給されていた可能性がある」と話す。
黒川宏之・東京工業大特任准教授(惑星科学)の話「生命の起源を考えるうえで重要な成果の一つになる」
からの記事と詳細 ( リュウグウ試料から遺伝情報の部品「塩基」検出…「生命作る材料、宇宙から供給の可能性」 - 読売新聞オンライン )
https://ift.tt/Udntopr
科学&テクノロジー
No comments:
Post a Comment