機能性や耐久性に定評のあるマウンテンハードウェアのハードシェル。今回は、そのハイエンドモデル「ドーンライトゴアテックスプロジャケット」を国際山岳ガイドの杉坂勉さんに徹底レビューしてもらった。
構成・文=佐藤慶典、写真=中村英史
杉坂 勉
すぎさか・つとむ/日本山岳ガイド協会認定国際山岳ガイド。クライミングを主に、世界各国の名峰、低山ハイキングからバックカントリースキーまで、幅広くガイディングを行なう。きめの細かいサポートに定評がある。
マウンテンハードウェア(以下、MHW)からゴアのテクノロジーを搭載したシェル3種が登場した。そのうちの一つ、ドーンライトゴアテックスプロジャケットを手に、杉坂さんは次のように語る。
「MHWのギアは質実剛健で機能性と耐久性の高さが特徴。ドーンライトはそれらに加え、軽さを手に入れました」
40デニールの生地を採用する同製品だが、耐久性に不安はなかったという。
「実際、冬の八ヶ岳や、少しヤブをこぐぐらいでは、問題ありませんでした。むしろ、軽い着心地や汗抜けのよさを感じました。雪山で汗冷えしにくいのは大きなメリットです」
また、「ドーンライトは、ハーネスをつけても腕上げがスムーズにでき、ポケットの位置やサイズも適切です。とにかくストレスがありません。冬だけでなく、残雪期など、幅広いシーンで使えるのもいいですね。上級者はもちろん、雪山デビューやバリエーションに挑戦など、夏山からステップアップしたい人にもおすすめです!」
ドーンライトゴアテックスプロ
過酷な環境にも対応する
40デニールのハードシェル
厳冬期のアルパインクライミングにも耐えるハイパフォーマンスシェル。3レイヤー40デニールのゴアテックス プロ ファブリクスを採用し、優れた防水透湿性に加え、耐久性と軽量性を両立。「生地のパターンが秀逸で、アックスを振り上げるような動きでも生地が突っ張ることがありません。これは同時発売のパンツも同様で、スリムなシルエットながら、もも上げがスムーズです。パンツの裾がかさばらず、足さばきがよくなり、安全登山にもつながります」(杉坂さん)。フードは調整しやすいドローコードつきでヘルメット対応。サムループつき。
POINT1
腕上げ、腕振りがしやすい独自パターンを採用
独自の立体裁断により、腕を前に振り上げる際も生地が突っ張ることがなく、それでいて生地のだぶつきもなく、歩行時の腕振りがしやすい。
POINT2
よくフィットし、寒気の侵入を防ぐフード&襟
ヘルメット着用時はもちろん、不使用時も後頭部と両首脇のドローコードで頭部によくフィットし、視界は良好。口元まで覆う高めの襟とも相まって、寒気をシャットアウト。
POINT3
出し入れスムーズ! 使いやすい胸ポケット
ザックやハーネスに干渉しない大きめの胸ポケット。片手でも開閉しやすく、ジッパーに物が引っかからない作り。内部に固定バンドつき。
こちらもおすすめ!
GORE-TEXプロダクトテクノロジー搭載のシェル
ミニマイザーゴアテックス
パックライトプラスジャケット
サラリとした着心地の2レイヤー超軽量シェル
ゴアテックス パックライト プラス テクノロジーを搭載したミニマル2層シェル。13デニールの生地が、優れた透湿性と軽い着心地を実現。汗をかいても肌離れがよく、ウィンドシェルとしても活用できる。サイドポケットはベンチレーターも兼ねる。無雪期の登山やスピードハイクなどに!
価格:44,000円
サイズ:S~L
重量:242g(Mサイズ)
カラー:3色
https://www.mountainhardwear.jp/shop/g/gOM6427010----S000
胸ポケットに収納できるパッカブル仕様
生地が柔らかく、非常にコンパクトになる。ポケット収納後も袋がパンパンにならないので、ザック内でかさばらず、収まりがいい。
トレイルバースゴアテックスジャケット
ゴア社が新たに開発したePEメンブレンを採用
無雪期から晩秋、残雪期の登山にも耐える75デニール、3層のゴアテックス ファブリクス採用シェル。生地にはリサイクルポリエステル100%の素材、防水透湿被膜には環境負荷の低いePEメンブレン、またソリューションダイや、C-0 DWR撥水加工など、サステイナブルな技術を採用する。
価格:55,000円
サイズ:S~L
重量:494g(Mサイズ)
カラー:3色
(今春発売予定)
寒気や雨の浸入を防ぐ新構造の襟回り
ジャケットタイプの襟にフードがついた形状。ジップアップすれば、フードを被らずとも襟が首を覆い、寒気や小雨の浸入を防げる。
環境負荷の低いePEメンブレンを採用
ePEメンブレンは、軽く、薄く、とても丈夫な上、環境負荷が低い。ハイパフォーマンスとサステイナビリティを両立した革新的メンブレン。
お問い合わせ
コロンビアスポーツウェアジャパン
TEL 0120-193-803
https://www.mountainhardwear.jp/shop/pages/goretex2023.aspx
からの記事と詳細 ( マウンテンハードウェアの新生GORE-TEXコレクションの実力 - 株式会社 山と溪谷社 )
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