7日に発表される9月の米雇用統計では、労働市場が巡航速度で進んでいることが示される見通し。雇用の伸びは一段と緩やかながらも依然として健全な状況が予想され、米金融当局は引き続き金融政策によるブレーキを強くかける可能性が高い。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値によると、9月の雇用者数は前月比で約25万人増のもよう。失業率は約50年ぶり低水準をわずかに上回る3.7%で、前月と同水準になる可能性がある。
予想通りとなれば、雇用者数の伸びは前月比マイナスだった2020年12月以来の最小となるが、新型コロナウイルス禍前の5年間平均をなお上回る。こうした持続的な労働需要は賃金の伸びを高止まりさせるリスクがあり、大幅利上げで物価上昇圧力の抑制を目指す米金融当局の取り組みは今のところ雇用市場に限定的な影響しかもたらしていないことが示唆される。
米ボストン連銀のコリンズ総裁は9月26日の 講演で、「物価安定の達成には、雇用の伸び減速と幾分かの失業率上昇が避けられないと私はみている」とし、「失業が痛みを伴うこと、そしてその代償が社会の主流から取り残されてきた層に偏って集中しているということを、私は非常に真剣に捉えている」と語った。
今週米国では雇用統計に加え、8月の求人件数や9月のISM製造業および非製造業景況指数なども公表される。
原題:
US Jobs at Cruising Speed May Keep Up Pressure on Fed: Eco Week(抜粋)
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