[東京 28日 ロイター] -
きょうの東京株式市場で、日経平均株価は弱もち合いが想定されている。さえない米株の動きを受け、不安定な地合いを継続しそうだ。ただ、きょうは上半期の権利付き最終となり、ここでの配当取りの買いなどが下支え要因になり、後半にかけて下げ渋る展開になるとみられる。
日経平均の予想レンジは2万6300円─2万6700円。
27日の米国株式市場ではS&P総合500種が2020年11月以来約2年ぶりの安値を更新した。弱気相場をより鮮明にしたが、ナスダック総合はプラスとなったことで、日本株は下に向かいながらも大幅安にはならないとみられる。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が堅調だったことも、プラス材料になりそうだ。
きょうは上半期の権利付き最終日となる。引けにかけては中間配の権利取りを意識した買いが入るとみられ、これも株価を下支えする要因になりそうだ。市場では、あすの配当落ち分は約220円になると推定されており、この値幅が注目されることになる。
市場では「配当権利取りの動きがきょうは下支え要因になる可能性がある。ただ、それで堅調となっても一時的な需給要因であるため、トレンドを変えることはなく、当面は不安定な地合いが続きそうだ」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)との声が聞かれた。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 26571.87 29388.16 24681.74
+140.32 2022年1月5日 2022年3月9日
シカゴ日経平均先物当限 26185(円建て)
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