米ダラス連銀のカプラン総裁は米経済について、資産購入のテーパリング(段階的縮小)を開始するための金融当局の基準に達する時期は想定されているより早くなる可能性が高いとの見解を示した。また利上げ開始については来年になると予想した。
総裁は23日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで「経済は想定より早く、比較的早い時期に一段と顕著な進展を遂げると私は考えている。またパンデミックも乗り越えつつあることから、リスク管理の点から見て、米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の購入を調整し始めた方が良い状況になると考えられる」と述べた。
カプラン総裁はまた、インフレ率が今年と来年に2%を上回り、失業率は4%を下回るとして、2022年の利上げ開始を予想した。23年の金利予想については詳細な説明を控えた。
さらに、より早期のテーパリング開始は将来の利上げで米金融当局の柔軟性を高めるとの認識も示した。「必要と考えられる期間より長く購入を続ければ、金利調整の柔軟性が実際に低下する可能性がある」とした上で「金利を今後どうしたいか判断する際の柔軟性を高められるよう、私としては条件達成を想定してテーパリングをすぐにでも開始した方が良いと考える」と語った。
インフレ率についてカプラン総裁は今年3.4%、来年2.4%を予測している。物価上昇圧力の一部は今後半年で和らぐ見通しだが、それ以外のものはより長期的な傾向となる可能性があるとした。エコノミストも正確な予想が難しくなっている変動を伴う現在のデータ環境には「かなりの謙虚さ」が求められるとも語った。
また米原油生産について、今後数年間は需要に追い付かない可能性があり、エネルギー価格急騰につながる恐れがあるとの認識を示した。
原題: Fed’s Kaplan Sees Hike in 2022, Taper Starting Sooner (2)、Fed’s Kaplan Says U.S. Oil Production May Lag Demand(抜粋)
(4段落目以降に発言を追加して更新します)
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