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14日の米株式市場ではS&P500種株価指数が反落。日中は上昇して最高値を更新する場面もあったが、後半にかけて失速した。米国債とドルはともに下げ、原油は大幅高。
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大手銀行の決算が発表される中、S&P500種は日中の大半で不安定な値動きとなった。同指数を構成するテクノロジー銘柄では ペイパルや エヌビディアの下げが目立った。ナスダック市場に直接上場した仮想通貨交換業者 コインベースは初値を大きく下回る水準で取引を 終えた。
米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日公表した地区連銀経済報告( ベージュブック)によれば、経済活動はペースが上向き、消費も改善した。
S&P500種は前日比0.4%安の4124.66。ナスダック総合指数は1%低下。一方、ダウ工業株30種平均は53.62ドル(0.2%)高の33730.89ドル。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.63%。
主要株価指数が最高値近くにとどまる中、投資家は新たな手掛かり材料を企業決算に求めている。好調な利益回復への期待が株高に寄与してきただけに、本格化する決算発表に対するハードルは高くなっている。
EPウェルス・アドバイザーズのポートフォリオ戦略担当マネジングディレクター、アダム・フィリップス氏は、「投資家は景気加速の見通しとインフレ圧力増大リスクの両方を意識しており、相場では綱引き状態が続くだろう」と指摘した。
外国為替市場ではドル指数が3日続落。 ゴールドマン・サックス・グループなど米銀大手の決算が堅調となり、逃避先資産としての需要が後退した。資源国通貨は原油や銅相場につれ高となった。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。3月18日以来の低水準となる場面もあった。ドルは対円で0.1%安の1ドル=108円93銭。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.1980ドル。
ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。数週続いた狭い取引レンジを上抜け、約1カ月ぶりの高値をつけた。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計では原油在庫が2月以来の低水準となったほか、ガソリン需要の 指標が7週連続で上昇した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は2.97ドル(4.9%)高の1バレル=63.15ドルと、3月17日以来の高値で終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は2.91ドル高の66.58ドル。
ニューヨーク金先物相場は反落。債券利回りの上昇に加え、米国は成長加速期に入りつつあるとのパウエルFRB議長の発言が材料となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.7%安の1オンス=1736.30ドルで終えた。
原題: Stocks Drop From Record Highs; Bond Yields Rise: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Slips as Haven Bid Wanes on Blowout Earnings: Inside G-10(抜粋)
Oil Surges to Highest in a Month With U.S. Demand Picking Up(抜粋)
Gold Falls With Bond Yields Rising, Fed’s Powell Seeing Growth(抜粋)
(市場関係者のコメントなどを追加、相場を更新します)
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