16日の米株式市場で、ディスカウントチェーン大手 ターゲットが急落。この日発表された8-10月(第3四半期)決算では利益が市場予想を下回った。ターゲットはまた、業績予想を下方修正した。同社は、米国の消費者が支出を控えつつあるとの見解を示している。
第3四半期の調整後利益は1株当たり1.54ドルに急減。アナリスト調査での最も低い予想にも届かなかった。
11-1月(第4四半期)については、既存店売上高の減少の可能性に備え計画を立てている。実際に減少となれば、5年ぶりのマイナスだ。また売上高営業利益率は約3%への縮小を予想。これは従来予想のほぼ半分となる。このほかターゲットは、経営効率化による最大30億ドル(約4180億円)のコスト節減策も明らかにした。ただ、大規模な人員削減までは踏み込まなかった。
ブライアン・コーネル最高経営責任者(CEO)は発表文で、「第3四半期の終盤は、売上高と利益のトレンドが大きく軟化した。顧客の消費行動に対するインフレと金利上昇、景気不透明感の影響がますます強まっている」と指摘。「そうしたことから、第3四半期の利益は当社の予想を大きく下回る結果となった」と記した。

ターゲットの株価推移
出所:ブルームバーグ
ターゲット株はニューヨーク時間午前9時37分現在、前日比15%安の152.10ドル。一時17%安と、日中の下落率としては5月18日以来最大となった。同日も利益予想を引き下げていた。
第3四半期の売上高営業利益率は3.9%。同社は8月時点で下期の売上高営業利益率について6%前後と予想していた。
売上高は3.4%増の265億ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均(260億ドル)を上回った。既存店売上高は2.7%増(市場予想は2.5%増)。
ターゲット:3Q既存店売上高、市場予想上回る:スナップショット
原題: Target Sinks on Outlook Cut, Profit Miss as Shoppers Retreat (2)(抜粋)
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