(ブルームバーグ):
暗号資産(仮想通貨)交換業者コインベース・グローバルが14日、米ナスダック市場に上場した。時価総額は一時1120億ドル(約12兆2000億円)を超えたが、その後はビットコイン価格の下落やテクノロジー銘柄への幅広い売りを受け、初値を下回る水準で取引された。
ナスダックは前日、直接上場を控えたコインベースの参考価格を1株250ドルに設定していた。初値は381ドルで、株価は一時429.54ドルまで上昇した。終値は初値から14%安となる328.28ドル。これに基づく時価総額は完全希薄化ベースで約860億ドルとなる。
仮想通貨ビットコインは過去最高値を更新後、6万2000ドルを下回る水準に下落。ビットコインはイーサリアムと共に、同社の2020年の取引収入の56%を占めていた。
コインベースの時価総額は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下に置くインターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)やナスダックを上回る。12年に創業したコインベースの上場は仮想通貨業界と同社にとって歴史的な出来事となった。直接上場としてはコインベースが初となったナスダック市場にとっても成功を意味する。
ティッカーシンボル「COIN」
コインベースのアレシア・ハース最高財務責任者(CFO)はこの日午前のインタビューで、上場先にナスダックを選んだ理由の1つとして、ティッカーシンボル「COIN」の申し出があったことを挙げた。
事情に詳しい関係者によると、ティッカーシンボルだけでなく、プライベート・マーケットや投資家向け広報(IR)などの各種サービス提供も上場先選定でナスダックのアピール材料となったという。
ハースCFOは「ウォール街の賛同を得ようとしたわけではないが、仮想通貨の透明性を高め、より多くのユーザーに仮想通貨を紹介することを目指した」と述べた。
コインベースの初期投資家も上場を歓迎。イニシャライズド・キャピタルの創業者でマネジングパートナーのギャリー・タン氏は13日のブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「コインベースはこの10年のマイクロソフト、ネットスケープ、グーグルやフェイスブックに相当すると思う」と語った。
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