新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急経済対策として国民１人当たり１０万円を配る特別定額給付金は、県内では申請が先月で期限を迎えました。現時点で全体の９９・５％の１０２万８０００人に給付された一方で、富山市では、二重給付が４件あることが分かりました。
富山市内の男性です。同居する母親の特別定額給付金が口座に二重に給付されたといいます。
男性
「チェックが甘かった、もしくはチェックされていない。良心的に言えば配布に力を入れていて、チェックはないがしろになった。ただ気が付かずに本当に払われてしまうというのは、いかがなものかなと思います」
富山市は市民から申告を受けて給付金全件を点検したところ、あわせて４件の二重給付がわかりました。
原因は、金融機関の口座情報を職員が誤って入力した事例のほか、オンライン申請と郵送申請のチェックが漏れた事例もありました。４件とも二重の分は返金されました。
特別定額給付金の申請は、県内では、舟橋村が最も早く先月６日に期限を迎え、最も遅い富山市と高岡市は、先月２７日に受け付けを終了しました。
対象者に対する給付率は、県内全ての市町村で９９％を超えました。最も給付率が高い舟橋村は、給付を辞退した１人を除き、３１７７人が給付を受けました。
現時点で最も給付率が低い富山市でも９９・２８％で、振り込み作業は今月も続きます。ただ、国が突然に示した事業だったため、人口が多い自治体ほど手続きがひっ迫しました。
ＫＮＢの調べに対し、県内の自治体からは申請書が短期間に集中して返送され対応に苦慮した、人手の調達が大変だった、などの指摘がありました。
また、オンライン申請では、複数回申請ができてしまう点や世帯主以外も申請でき、ミスを誘発しかねない、などシステムの不備を指摘する声が相次ぎました。
高岡市 高橋市長
「国の施策として、地方が実施するまでの間に例えば時間とか、準備するための様々なマニュアルの話とか、十分な準備がされていたかどうかについては、今後検証がされると思いますが、正直、戸惑いもあったかと思います」
砺波市 夏野市長
「自分で申請できない人は、民生委員にお願いして対応していただきましたが案外みなさん頑張って申請されたなという気がします」
新型コロナウイルスの感染拡大による景気の落ち込みに対処しようと、急きょ行われた給付金事業。国は「簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行う」としていましたが、実務は自治体任せだった影響が表れています。
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September 02, 2020 at 05:11PM
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１０万円給付金 二重給付 富山市で４件｜NNNニュース - 日テレNEWS24
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