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Tuesday, September 22, 2020

山陰中央新報社|目前心後の効用 - 山陰中央新報

 最近、姿勢が悪くなったと指摘される。年齢とともに筋力が衰えたことに加え、パソコンやスマートフォンをのぞき込む時間が増えたせいだろうか。自分では気付かないが、家人によると、背中が丸くなっているようだ▼コロナ禍で始まったテレワークの日には、Tシャツの上からたすき掛けのような矯正ベルトを着けてパソコンに向かうときもある。ただ毎日というわけにはいかない。さらに肩や背筋は矯正できても、首まではカバーできない▼顔が下を向いた姿勢を長く続けると首に大きな負担がかかり「スマホ首」と呼ばれる状態になりかねないそうだ。頭が前に突き出た姿勢になっていると要注意らしい。予防するには、姿勢に注意するのはもちろん、体幹を鍛え直す必要があるが、続けられる自信がない▼そこで思い出したのが、昔教わった「目前(もくぜん)心後(しんご)」の心掛け。室町時代の能役者・世阿弥(ぜあみ)の言葉で、前を見るだけでなく後ろ姿にも心を配るようにという舞の心得と聞いた。その応用で、背中の後ろに意識を持っていくようにすると、自然に姿勢が改まる。女性が着物を着るとき、背中の帯の形に気を配る感じだろうか▼自分に見えない後ろ姿を意識することは、子育てや、後輩を指導する際の「背中哲学」にも通じる。姿勢を正す意識が、生き方にも役立つのなら「目前心後」は一石二鳥。まだ間に合うか心配だが、努力してみよう。(己)

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