ブックサイト「好書好日」は本とコンテンツの未来を探る「好書好日サロン」を2月から始めました。出版・コンテンツ業界が直面する課題や最新のトレンドをテーマに、識者やクリエイターの方々を招き、トークイベントやディスカッションを定期開催します。第1回は、株式会社GO代表の三浦崇宏さんがゲスト。イベントの模様を2回に分けてお届けするリポートの後編は、近著のタイトルにもなった「言語化力」について語っていただいています。
街中で生理用ナプキンを配るプロジェクト
三浦 これは集英社さんのプロジェクトです。「SPUR(シュプール)」というモード雑誌が30周年のタイミングで、新しいプロジェクトをやりたいとおっしゃっていただいて。彼ら彼女らの課題は一体何かというと「美しさの多様性」を自分たちは今まで奪ってしまったんじゃないかと。広瀬すずさんとか安室奈美恵さんとか、いわゆる「美しい」モデルさんばかりを追い求めてきた。でも「美しい」ってもっと多様で、色んな人がいて全ての人々が自分なりの美しさを持っているはずだと。そういうことを表現したいとおっしゃっていたただいて、30周年のタイミングでこういうプロジェクトをやらせていただきました。
渋谷にめちゃくちゃでかい広告を貼らせていただいて、そこにオリジナルの生理用のナプキンを貼って、皆さんがお持ち帰りできるように配ったと。クリエイティブはCHAI(チャイ)という、いわゆる西洋至上主義的な美しさとはちょっと違う可愛らしさ、生き生きした美しさを持っているタレントさんの写真を貼っています。これは見てもらえば分かるんですけど、本来広告で使う写真じゃないんですよ。顔が切れているし、全員カメラ見てないし。だけれども、こういう視線を外す自由さやはみ出すくらいの元気とか。あと全員手を突き上げてるんですけど、これはヒラリーが選挙戦で「社会にはまだまだガラスの天井がある」「女性はまだ生きづらい社会だよ」ということを言いました。その「ガラスの天井」を突き破ることをイメージしています。
コピーは「JUST BE YOURSELF. 時代はいつもあなたから変わる。」「世界の価値観が鮮やかに変わる時代です。これまでのルールだって、あなたの常識だって、きっと自由に変えていけるはず。今、必要なのは私たちのからだについてもっと知ること、もっと知ってもらうこと。これまでも、これからもあなたのそばに。30年目のSPURです。」いわゆる美しさや女性の生き方といったものの常識が凄く画一化されて押し付けられている社会に対して、そうじゃない考え方がもう始まっているよ、革命はとっくに起きてるよ、自分たちから始まってるんだよ、ということをタブーだと思われがちな生理用品を街中で貼って配るというプロジェクトを通じて表現した広告です。
秋吉 これは「事件」と「実験」と「意見」だということですよね。
三浦 まさに全部入っていますね。
秋吉 これも凄くツイッターでリツイートされましたね。
三浦 おかげさまでものすごく話題になって。多くの方に喜んでいただいた。「こういう広告を待っていた」とか「こういう時代になったことが嬉しい」と、ジェンダーについて意識を持たれている方々などから共感の声をいただいたプロジェクトです。
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