ASUSは4月13日、ゲーミングスマートフォン「ROG Phone 7」と「ROG Phone 7 Ultimate」を海外で発表しました。どちらもグローバルモデルで、日本での取り扱いについては未発表です。
心臓部のスペックは共通
ROG Phone 7と同Ultimateは標準モデルと上位モデルという関係性ですが、心臓部となるSoCや実行メモリ・内蔵ストレージなどは共通仕様となっています。
SoCには最新のSnapdragon 8 Gen 2を採用。最大3.2GHzで動作し、ROG Phone 6(Snapdragon 8+ Gen 1)と比較してCPUが最大15%、GPUが最大20%高速化されているとのこと。
実行メモリは最大 16 GB の LPDDR5X RAMを搭載。内蔵ストレージはUFS 4.0 ROM対応で最大512GBまで選択可能です。
冷却機構も強化
ROG Phone 7シリーズでは、ゲーミングスマホに欠かせない冷却機構も強化されています。
本体には新しいGameCool 7 システムを搭載。CPUをあらゆる方向から冷却し、グラファイトシートなどを利用して熱を効率良く放出します。
さらに冷却機能を強化したいユーザー向けに、外付け冷却装置「AeroActive Cooler 7」 も用意。
こちらは冷却機構に加えてサブウーファーも装備し、本体のスピーカーと合わせてフル 2.1chサウンドシステムを手軽に構築可能です。
ROG Phone 7 Ultimateは吸排気口からの放熱も可能
ROG Phone 7 Ultimateの独自機能として、本体の一部を開閉し、内部へ外気を取り込める機構も用意されています。
PCでは吸排気口を使い内部の熱を放出する仕組みは定番ですが、スマートフォンでは珍しいもの。SoCへの負荷が大きく発熱しやすいゲームでも、冷却効率を上げてフレームレートなどの低下を抑えることが可能です。内部へ直接外気を取り入れるので埃や水などには注意ではあります。
ディスプレイとタッチ操作
ROG Phone 7シリーズのディスプレイは、タッチサンプリングレート720Hz、リフレッシュレート165HzのAMOLEDディスプレイを採用。他社の競合機種では144Hz止まりが多い中、一段上のハイリフレッシュレートとなっています。
表面はCorning Gorilla Glass Victusで保護され、落下などによる偶発的な損傷を最小限に抑える設計。
本体側面には超音波センサーも搭載し、画面のタッチ操作を任意のジェスチャー操作に置き換えることも可能です。
バイパス給電も可能なW充電端子
スマートフォンのスタミナを決定付けるバッテリーは、6000mAhの物を採用しています。
さらに充電端子を2箇所に搭載。ゲームのプレイ中は側面に設置された2つ目の充電ポートを使うことで、バッテリーをバイパスしての給電も可能です。
一般にスマートフォンのバッテリーは充電回数が増えるほど劣化が進むので、バッテリー寿命を延ばすなら、バイパス給電は有効な機能といえるでしょう。
4月14日現在、まだ実機が出ていないため正確な判断はできませんが、スペックを見る限りはバランス良くまとまっている機種だと感じます。今回はグローバル版のみの発表でしたが、日本での取り扱いにも期待したいところです。
ROG Phone 7 | ROG Phone 7 Ultimate | |
---|---|---|
OS | Android 13 | |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen2 | |
メモリ | 16GBGB | |
容量 | 512GB | |
画面 | 6.78型 (2448 x 1080) | |
カメラ | 5000万画素(標準)/ 1300万画素(超広角)/ 500万画素(マクロ) | |
インカメラ | 3200万画素 | |
電池 | 6000mAh | |
重量 | 239g | 246g |
カラー | ストームホワイト/ ファントムブラック | ストームホワイト |
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