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Saturday, December 3, 2022

どこかチープで面白い!ステンレス鋼素材で耐久性が自慢のスマートウォッチ「W11」| - @DIME

カシオのG-SHOCKは、規格外の耐久性で世界の人々を驚愕させた。

そしてそれ以降、「強い衝撃を受けてもビクともしない腕時計」は大衆の憧れとなった。

何しろ、腕時計というものは日常生活の中で常時装着しているものだ。突然の衝撃に耐えられないようでは、毎日顔を突き合わす相棒としての役割を果たすことはできない。

そこで今回は、「いざという時はガラスをぶち破ることができるスマートウォッチ」を紹介しよう。

冗談ではなく、本当にガラスを破壊できるスマートウォッチなのだ。

耐久性抜群のステンレス製スマートウォッチ

Makuakeで予約を受け付けている『スマートウォッチW11』は、人によって好き嫌いが分かれそうなSFチックなデザインである。

「手首を傾けずに文字盤を確認できるように」ということで、手前側に21.6°の角度がついたデザインになっている。

そのため、横から見ると痛そうな角が立っている。後述するが、この角を使って奇抜な実験も行われているのだ。

ボディとベルトの素材は316ステンレス鋼。裏蓋部分はプラスチックだが、それ以外はずっしりとした頑丈な金属である。

IPX8防水規格で、これを装着した状態でプールを泳ぐことも可能だ。

とにかく、「モノ」としての作りには一切妥協していないということがよく分かる。

320×360のディスプレイは見た目にも美しく、表示される文字も鮮明に映し出される。連続待機時間は約65日間で、これは他の製品よりも明らかに頭一つ分抜き出た数字だ。

この製品、休日のツーリングに最適ではないか? バイクに乗る筆者はそう直感し、そして実際に『スマートウォッチW11』を装着した状態でツーリングに出かけてみた。

信号待ちの時刻確認

Makuakeで公開されているページには「ライダーにオススメ!」というようなことは書かれていないが、それでもこの製品はバイクと非常に相性が良い。

前述の「手首を傾けずに文字盤を確認できる」という特徴は、信号待ちの際に時刻を確認する場面で大いに生かされる。

従来型の時計では、文字盤を見るためにどうしても手首を大きく動かさなくてはならないが、『スマートウォッチW11』ならその挙動を大幅に省くことができるというわけだ。

さすがにフォーマルの場や大事な商談の場で『スマートウォッチW11』を装着することは難しいが、この製品はあくまでも「カジュアルからレジャーシーン」までをカバーする腕時計。

当初からその認識を持ってさえいれば、実はこの形状が最も合理的なのでは……とすら感じてしまう。

80年代のカシオ腕時計の面影

それにしても、この『スマートウォッチW11』はどこかしらチープカシオに似ている。「面影を帯びている」と書けばいいか。

80年代に一世を風靡したカシオの『データバンク』と『カリキュレーター』シリーズは、当時の常識で言えば「夢の多機能ガジェット」である。

電話帳機能と計算機能を内蔵していること自体、誇張抜きで「最先端テクノロジーの象徴」だったのだ。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(以下BTTF)でマイケル・J・フォックス演じる主人公のマーティ・マクフライが装着していたのも、カシオのカリキュレーターシリーズである。

この映画の内容を軽くおさらいすれば、1985年の高校生マーティーがデロリアンを改造したタイムマシンに乗って1955年にタイムスリップして若き日の両親に会うという内容だ。

BTTF第3作のシーンの中に、故障したデロリアンの様子を観察していたブラウン博士(ドク)が「どうりで故障するわけだ。この製品は日本製だからな」と発言するシーンがある。

それに対してマーティは「何言ってんだよ。日本製が最高なんだぜ」と返していた。

1985年のアメリカ人は誰しもがG-SHOCKのテレビCMを観ていた。

アイスホッケーのパック代わりにしても故障しないデジタル腕時計の宣伝だ。これは消費者団体から「誇大広告ではないか?」と指摘されたことがあったが、メディアが実証実験を行うとG-SHOCKの評価はますます上がった。

CMの通りの耐久性を証明したからだ。

その日以来、デジタル腕時計には「G-SHOCK並の頑丈さ」が求められるようになった。

それはスマートウォッチに対しても言えることだ。机の角にぶつけたくらいで破損するようでは、腕時計の役割など果たせるはずがない。

『スマートウォッチW11』は、かつてのカシオ製品の息吹を汲み取っているような製品である。

極端な言い方かもしれないが、これは傷だらけになるべき腕時計だ。

スマホのように、画面にフィルムを貼る必要などないだろう。

この時計を購入した1年後には、筐体にも画面にも無数の傷がついているはずだ。

が、それでも普段通りに稼働しているべきだし、そうでなければ困る。

武器になるスマートウォッチ!?

開発者は、とんでもない実証実験を行っている。

『スマートウォッチW11』をメリケンサックのように拳に巻きつけて、その状態でガラスにパンチするという実験だ。これでガラスを破壊してしまったらしい。

ということは、路上での喧嘩の際にはこの『スマートウォッチW11』が武器になるということか!?

よし、早速レビューしてみよう……と言いたいが、さすがに編集部から止められてしまう。

警察も出てくるに違いない。レビューのために傷害事件など起こしたら、筆者は間違いなく契約を打ち切られる!

ともかく、耐久性に関してはこれ以上の蛇足は必要ないだろう。

『スマートウォッチW11』はMakuakeにて、1万5,800円からの価格で予約を受け付けている。

配送は来年3月を予定。幅広いシーンで使えるスマートウォッチとして、多くの出資者が集まっているようだ。

【参考】
手首を傾けずに時間が確認可能!ビジネスシーンで大活躍「スマートウォッチW11」-Makuake

取材・文/澤田真一

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