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Monday, September 26, 2022

2種類の舗装を組み合わせて雨水流出とヒートアイランド現象を一挙に解決 - ITpro

全1175文字

 大林組と大林道路は、異なる2種類の構造の舗装を組み合わせ、一方の舗装でためた雨水を、もう一方で蒸発する多機能舗装「ハイドロぺイブライト」を共同で開発した。貯水によって雨水の流出を抑制し、蒸発による路面温度の低下でヒートアイランド現象の緩和を見込める。

試験施工したハイドロぺイブライト(写真:大林組、大林道路)

試験施工したハイドロぺイブライト(写真:大林組、大林道路)

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 ハイドロぺイブライトは道路側に透水性舗装を、歩道側に「湿潤舗装」と呼ぶ舗装をそれぞれ配置する。透水性舗装では、砕石と割り栗石から成る路盤の上に表層として、均等な空隙を持つ多孔質なコンクリート「ポーラスコンクリート」を敷設する。

 ハイドロぺイブライトのポーラスコンクリートは、骨材の粒径が20mmで一般的なポーラスコンクリートの粒径13mmより大きく、約20%の空隙を有する。路盤は、砕石の粒径が20mm、割り栗石が50~150mmで、空隙が約40%となる。大林組技術本部技術研究所自然環境技術研究部の長野龍平主任は、「一般的な透水性舗装の空隙は10%ほどだ。ハイドロぺイブライトでは透水性舗装の空隙率が高くなり、保水性が向上した」と話す。

 一方の湿潤舗装は、保水・揚水ブロックの下にサンドクッションを設け、さらにその下に拡散性能の高いポリエステル製の導水シートを敷いた構造だ。透水性舗装でためた雨水が湿潤舗装に供給され、導水シートなどを通って路面から蒸発する。

ハイドロぺイブライトの断面図。丸数字は雨水の動きと対応する(資料:大林組、大林道路)

ハイドロぺイブライトの断面図。丸数字は雨水の動きと対応する(資料:大林組、大林道路)

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