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Thursday, September 8, 2022

生命が住める? 地球サイズの惑星発見、100光年先に - 日本経済新聞

赤く輝く恒星の前を通過する惑星は黒い点のようにみえる(イメージ)=アストロバイオロジーセンター提供

日本やベルギーなどの国際研究チームは太陽系から約100光年離れた宇宙に生命が住める可能性のある惑星を見つけた。太陽のように熱や光を出す恒星の撮影画像を詳細に解析すると、液体の水が存在しうる距離を公転する惑星があった。今後、惑星の表面にある大気の性質を詳しく観測して、生命に必要な液体の水があるかどうかを調べる。

太陽系以外で生命の存在する可能性のある惑星を探す取り組みが進んでいる。恒星の周りを惑星が通過する際に生じる影などを解析して見つける。水が液体となりえる範囲「ハビタブルゾーン」にある惑星を探しており、地球サイズではこれまでに20個ほどの報告があるという。

研究チームは太陽系から100光年ほどの距離にある恒星「LP890-9」をハワイにある2カ所の望遠鏡で観測した。恒星が放つ光は周期的に暗くなることから、地球ほどの大きさをもつ惑星が恒星の周りを8日ほどの周期で公転していることがわかったという。

この恒星の温度は太陽に比べて低く、見つけた惑星と恒星との距離は太陽と地球の間よりも近い。日本チームを率いる東京大学の成田憲保教授は「地球に比べて9割ほどの日射量で液体の水が存在する可能性がある」と期待する。米航空宇宙局(NASA)が打ち上げたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使えば、大気の様子や水の有無などを詳しく調べられるという。

NASAは観測衛星「TESS」を打ち上げて、恒星の周りにある惑星を網羅的に探している。2018年からの観測で5000個を超える惑星の候補を発見した。今回の成果はそのうちの1つについて追加観測したところ、近隣に生命が住める可能性のある別の惑星を見つけたわけだ。

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