ただ、大幅な値上げを行えば、客足が離れるおそれもあるため、コスト上昇分をすべて価格に転嫁することはできず、中には「原価割れ」の商品も出ているということです。
店によりますと、人気メニューの「カツサンド」は原材料費や電気代、人件費などを考慮すると、500円以上で売らなければ利益が出ませんが、現在は420円で販売しています。
こうしたことから、店で9月、輸入の小麦粉を国産のものに変更し、天然酵母や旬の野菜を使ったパンを売り出すなど、大幅なリニューアルを行い、多少価格が高くても付加価値のある商品で売り上げ回復をはかりたいとしています。
経営者の石原千花子さんは「値上げをすれば、翌日には別の材料の仕入れ値が上がり、いたちごっこのようです。このまま続けるよりも、うちでしか買えないものを作ったほうがいいと考え、リニューアルを決断しました」と話していました。
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