3メガバンクが31日公表した6月適用分の住宅ローン金利は、10年固定型がそろって引き下げとなった。優遇前の基準金利で三井住友銀行は0.06%下げて3.64%に、三菱UFJ銀行とみずほ銀行は0.05%下げてそれぞれ3.64%と3.00%とした。指標となる長期金利が低下傾向となったことなどが要因だ。
米国の金利上昇の影響でしばらく固定金利の引き上げが続いていたが、三井住友は約2年ぶり、三菱UFJとみずほは約1年ぶりに引き下げとなった。低下が続くかどうかは「金利の変動が激しい状況が続いており、先が読みにくい」(大手行関係者)との声がある。
三井住友は今回、最優遇プランについて基準金利の下げ幅以上に優遇を拡大。前月比0.51%引き下げて最低0.99%に設定した。固定金利の上昇がしばらく続いてきた中で住宅ローン需要を取り込むため戦略的に魅力的な金利水準を提供する銀行も出てきている。
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