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Monday, May 23, 2022

座って過ごす時間の長さと45種類の疾患リスク - 日経メディカル

 中国天津医科大学のZhi Cao氏らは、座位で過ごす時間が長いことと、その後の非感染性疾患(NCDs)発症リスクの関係を調べ、座位時間の長い人は対象とした45疾患のうちの12疾患が発症しやすく、座位時間を減らし、代わりに運動をすれば、それらのリスクは低下すると報告した。結果は2022年4月28日のeClinicalMedicine誌電子版に掲載された。

 長い座位時間が、総死亡や心血管疾患、糖尿病、認知機能障害といったNCDsの危険因子であることを示すデータは蓄積されている。しかしこれまでに行われた研究は、特定の転帰に対する影響を異なる方法を用いて評価していた。著者らは、行動指針の作成に役立つ情報を提供するためには、座位時間が健康に及ぼす影響を包括的に評価し、リスク低減策を提案する必要があると考えて、45種類の一般的な非感染性疾患(45NCDs)のリスクに座位時間が及ぼす影響を評価し、さらに座って過ごす代わりに3通りの強度の運動を行うことが、リスク低下につながるかどうかを検討した。

 対象は、2006年4月から2010年12月までに、住民ベースの前向き研究であるUK Biobankに登録された約50万人の中から、ベースラインで質問票に回答しており、参加時点で45NCDsの診断は受けておらず、分析に必要な情報がそろっていた36万47人を選び出した。対象者の平均年齢は55.8歳(標準偏差8.1歳、範囲は37~73歳)、54.5%が女性だった。

 ベースラインで自己申告された、余暇時間にTV視聴、コンピュータ使用、車の運転(余暇時間に座位でいる理由のトップ3)に費やす時間に関する情報と、運動習慣に関する情報(International Physical Activity Questionnaire短縮版を使用)、睡眠時間に関する情報を得た。共変数候補として、年齢、性別、人種、社会経済的地位、雇用状況、学歴、喫煙習慣、飲酒習慣、BMIに関する情報も得た。

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