１０日の東京株式市場は、引き続き上値の重い展開で日経平均は続落しそうだ。前日の欧州株市場が軒並み軟調だったほか、米国株市場でもリスクを回避する動きが優勢となり、ＮＹダウをはじめ主要３指数ともに反落した。ここ連日で上値追いを続けてきたことで目先高値警戒感からの利益確定売りを誘発する形となった。グロース株の象徴であるテスラ<TSLA>が連日で大きく値を下げており、警戒ムードが漂っている。これを受け東京市場でも主力株を中心に売りに押される可能性が高そうだ。外国為替市場では円が買い戻される流れが継続しており、足もと１ドル＝１１２円台後半まで円高が進んでいることも逆風となる。きょうは中国や米国で発表される経済指標の結果を見極めたいとのニーズも強く、取引時間中は神経質な動きが想定される。ただ、日経平均は前日まで３日続落していることもあり下値抵抗力も発揮され、下げ幅は限定的なものにとどまる可能性がある。
９日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比１１２ドル２４セント安の３万６３１９ドル９８セントと３日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同９５．８１４ポイント安の１万５８８６．５４３だった。
日程面では、きょうは臨時国会召集・第２次岸田内閣が発足。１０月のマネーストック。海外では、１０月の中国消費者物価指数（ＣＰＩ）・１０月の生産者物価指数（ＰＰＩ）、１０月の米ＣＰＩ、１０月の米財政収支など。
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