15日の東京株式市場で日経平均株価は続伸か。前日の米株式市場で主要株価指数が上昇した流れを受け、東京市場では買いが優勢となる展開が予想される。過度なインフレ懸念の後退が支えとなる。日経平均は2万8800円程度が上値メドになりそうだ。
14日の米株式市場ではダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、前日比534ドル高の3万4912ドルで終えた。米主要企業の決算発表が相次いで市場予想を上回り、投資家心理が改善した。9月の卸売物価指数(PPI)の伸び率が鈍化し、インフレ懸念が和らいだことも支えとなった。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。
日本時間15日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物12月物は前日の清算値より240円高い2万8810円で終えた。朝方の日経平均は上昇して始まる公算が大きい。外国為替市場で前日夕に比べて円安・ドル高が進んでいることも輸出企業には追い風となる。
一方、ニューヨーク原油先物相場は前日に上昇した。原油高は国内企業のコスト増につながるとの懸念は根強い。ガソリン高や電気代の上昇などを通じて家計の負担が増すとの見方もあり、日本株の上値を抑える可能性がある。
個別ではファストリに注目だ。前日の取引終了後に2022年8月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比3%増の1750億円になりそうだと発表した。市場予想平均のQUICKコンセンサス(4日時点、12社)の1987億円を下回った。稼ぎ頭の中国本土を含む中華圏(グレーターチャイナ)の成長ペースが鈍化している。
15日は日本時間夜に米国で9月の小売売上高が発表される。景気停滞とインフレが併存するスタグフレーションへの懸念が高まるなか、重要視する市場関係者は多く、午後にかけて積極的な売買を手控える動きも広がりそうだ。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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