[東京 24日 ロイター] - 24日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比232円21銭安の2万9923円82銭となり、反落した。米グロース株の軟調な流れが波及し、日本では値がさの先駆株が売られて指数は軟化する一方、出遅れ銘柄を買い直す動きが活発化した。
23日の米国株式市場は終盤に切り返し、S&P総合500種とダウ工業株30種が上昇したものの、ナスダック総合は下落した。ワクチン接種によって経済活動回復の恩恵を受ける銘柄が買われる一方、大型のグロース株が下落。日本株も半導体関連株を中心にグロース株が朝方から下落し、地合いを悪化させた。とりわけ、テスラ株の大幅下落が市場心理に悪影響を及ぼしているという。
ただ「金融緩和継続が確認されるなど環境面は悪くはない。日本株も一定数の値上がり銘柄を確保している」(野村証券・エクイティ・マーケットストラテジストの澤田麻希氏)との声も聞かれ、米株と同様に経済活動再開で恩恵を受ける銘柄がしっかりとなった。
TOPIXは0.89%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆6902億9500万円と膨らんでいる。東証33業種では、空運業、不動産業、鉱業などが上昇し、精密機器、電気機器、情報・通信業などの下落が目立った。
個別では、東京エレクトロン、ソニーが売り優勢となり、キーエンスもさえない。半面、JR東海、三井不動産が高く、ファーストリテイリングも堅調に推移した。
東証1部の騰落数は、値上がりが937銘柄、値下がりが1159銘柄、変わらずが96銘柄だった。
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