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Sunday, February 21, 2021

米航空当局、航空機エンジンの緊急点検を指示-デンバーでの故障受け - ブルームバーグ

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米ユナイテッド航空のボーイング777型機がエンジン損傷に見舞われたのを受け、国土交通省は21日、日本航空(JAL)とANAホールディングス傘下の全日本空輸に対し、対策の必要性の有無を検討する間、同じエンジンを搭載した航空機の運航を停止するよう指示した。米 連邦航空局(FAA)も同型のエンジンについて、ファンブレードの緊急点検を命じた。

  国土交通省の発表によると、対象となるのはプラット&ホイットニー(P&W)製PW4000系列型のエンジンを搭載したボーイング777型機で、JALが13機、全日空が19機を登録している。このエンジンを搭載した同型機では、昨年2020年12月4日にもJALの那覇発羽田行きの便でエンジンが損傷する重大インシデントが発生していた。

国交省:JALとANAに米事故と同型旅客機の運航停止を指示 (1) 

  ユナイテッド航空328便(乗客231人、乗員10人)は20日、ホノルルに向けてコロラド州のデンバー国際空港を離陸後、右側のエンジンが故障し同空港に緊急に引き返した。郊外の住宅地などには複数の機体の破片が落下したが、けが人の報告はない。

米ユナイテッド機、エンジン故障で引き返す-デンバー郊外に破片落下

  米運輸安全委員会(NTSB)によれば、故障が発生したエンジンの2枚のファンブレードにひびが入っていたが、損傷の大半はエンジン部分にとどまった。

TOPSHOT-US-AVIATION-ACCIDENT

落下したエンジンの破片(2月20日)

  FAAは米レイセオン・テクノロジーズ傘下のP&W製PW4077型エンジンを搭載したボーイング777型機を緊急点検の対象とした。ディクソン局長は電子メールで送付した声明で、積極的な点検で「一部の航空機が運航スケジュールから外される公算が大きい」と指摘。必要となる点検の具体的な詳細やどのぐらいのスピードで実施すべきかはなお検討中だと説明した。

  ユナイテッド航空は、該当するエンジンを搭載する24機について、自主的に運航スケジュールから一時的に外す方針を明らかにしている。

ユナイテッド、ボーイング777型24機を運航スケジュールから外す

  問題が起きたPW4000系列型エンジンのファンブレードはチタン製で、内部に空洞がある。FAAによれば、こうしたタイプのブレードが使われているエンジンは一部の777型機に搭載されたものにとどまる。FAAは声明で、点検の頻度を増やすと表明した。

  P&Wの担当者からこれまでのところコメントは得られていない。

  韓国のアシアナ航空もP&W製の同エンジン搭載のボーイング777型機9機を保有するが、大半が新型コロナウイルス禍の影響で既に運航が停止されている。

  ボーイングは日米当局による今回の措置を支持。21日の発表資料で、「NTSBの調査が続く間、FAAが適切な点検プロトコルを決定するまで、当該エンジンを搭載した777型機(稼働中69機と待機中59機)について運航停止を勧めた」と説明した。

原題: Engine Failure Spurs Boeing 777 Groundings in U.S. and Japan (2)、Boeing Supports Decisions by Japan Civil Aviation Bureau, FAA、Initial Probe on Pratt & Whitney Engine Showed Fractures: NTSB、 FAA Orders Emergency Inspect After Denver Jet Incident Engine Failure Spurs Boeing 777 Groundings in U.S. and Japan(抜粋)

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