Respawn Entertainmentは1月16日、『Apex Legends』において「キングスキャニオン」をマップローテーションに復帰した。併せて、かつてワールズエッジにて物資補給地点のひとつだった「ミラージュボヤージュ」もキングスキャニオンに出現。それぞれ日本時間で1月22日までの期間限定で楽しむことができる。
キングスキャニオンは『Apex Legends』ローンチ時から存在する初期マップ。乾燥した岩肌や軍事施設などを中心としたワイルドな環境が特徴だ。古参ユーザーから愛されていた一方、シーズン5以降は移動可能エリアが縮小。漁夫の利を狙うパーティが大量発生したことで競技シーンを中心に批判が上がっていた(関連記事)。こうした反応を受けてか、シーズン7の新マップ・オリンパスの実装とともにキングスキャニオンは削除される。ローテーションはワールズエッジとオリンパスの2種類だけとなり、古きレジェンドの故郷を訪れる機会は久しく失われていた。
一方、ミラージュボヤージュはシーズン6までハーベスター周辺に存在していた船だ。その名の通りミラージュが所有しているパーティーボートで、中ではオーナー(の幻影)がバーテンダー経験を活かしてお出迎え。ギミックを作動させると、盛大な音楽とともにパーティーが始まり、追加物資も手に入るご陽気スポットだった。ただし、降下地点としてはかなりの激戦区。試合開始直後、花火が打ち上がる下ではデスボックスが散乱しているという地獄のような名所でもあった。
*2019年ホロデーバッシュイベントでのミラージュボヤージュを確認できる。
両者の再登場はいずれもサプライズ実装。単なる復帰だけでなく、イースターエッグも仕込まれている模様。現在発見されているのが、ミラージュボヤージュに残されたオーディオログだ。緑のソファの上にあるタブレットを調べると、その内容を聞くことができる。声の主の名はイヴリン・ウィット。そう、ミラージュことエリオット・ウィットの母親だ。飄々とした人柄が目立つミラージュだが、実はかなりのお母さんっ子でもある。Apexゲーム参加を決めたのも御母堂の後押しあってのことだったという。内容はというと、この母にしてこの息子ありといったユーモアと温かみを感じるもの。一方で後半には不穏な気配も漂っており、今後展開するストーリーの伏線となっているのかもしれない。物語の行く末も気になるところだが、一部ユーザーにとってはちょっとした驚きの小ネタも隠されている(以下、ネタバレ)。
イヴリン女史のメッセージには、『タイタンフォール 2』キャラクターの名前が登場する。ひとりは冒頭、『Apex Legends』のコミッショナーでありIMC所属の傭兵でもあるブリスクだ。そしてもうひとり、「ドロズおじさん」なる人物。「Uncle」と表現されていることから叔父、すなわちウィット家の血筋に属していることが推測される。実は同名のキャラクターが、『タイタンフォール 2』にも存在するのだ。ミリシアの同盟勢力のひとつ「6-4」構成員に、ドロズというパイロットが所属している。終盤のミッション「アーク」では他パイロットとともに、クーパーを支援してくれた。出番は少ないが、戦闘中も軽口を忘れない飄逸な性格が印象深い。その人柄も家系がなすもの……と考えれば、確かに筋が通っているともいえる。その後ラストリゾートに鞍替えするなどの道筋を辿っていたようだが、ここにきて思わぬ繋がりが提示されたわけだ。
*上記書き込みのユーザーは、ドロズと同じく6-4/ラストリゾートに所属するデイビスも叔父のひとりではないかと指摘。確かにふたりとも仲がよく、ちょっと軽い。
さまざまなかたちでサプライズがもたらされた今回のアップデート。キングスキャニオンおよびミラージュボヤージュは、日本時間で1月22日まで楽しむことができる。
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