睡眠導入剤の成分が誤って混入した爪水虫などの治療薬を服用し、患者1人が死亡、100人以上が健康被害を訴えている問題で、原料を投入する作業が、社内規定に反して1人で行われていたことがわかった。
問題の薬剤は、福井・あわら市の小林化工が製造するイトラコナゾール錠50「MEEK」で、意識を失うなどの健康被害が、全国で133件寄せられ、首都圏の70代女性1人が死亡した。
小林化工によると、問題の薬剤は、不足した原料を継ぎ足す作業の工程で、誤って睡眠導入剤が混入したもので、本来、調合の際には、ダブルチェックのため2人で行うべき作業が、社内規定に反して1人で行われていたという。
また、この薬剤は、コンピューターで管理されている新工場ではなく、マニュアルに沿って、人の手で作業する旧工場で製造されていて、近く、県が2回目の立ち入り調査をすることにしている。
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