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Saturday, May 9, 2020

「烏」と「鴉」~カラスに2種類の漢字が当てられている理由 | ねとらぼ調査隊 - ねとらぼ

 「ハロー千葉」では、千葉のイベント情報に合わせて耳より情報を紹介する。今回は、小湊鉄道より「からすのパンやさんトロッコ」の話題だ。

 かこさとしさんの名作と言えば、「からすのパンやさん」「だるまちゃんシリーズ」を思い浮かべる方が多いと思います。

 今回は「からすのパンやさん」の主役とも言える、「カラス」の漢字について少し掘り下げてみましょう。

 「カラス」には、2種類の漢字があてられていることをご存知でしょうか?
1つは「烏」、そしてもう1つは「鴉」ですね。

 まず「烏」の方ですが、この字を初めて見たとき、「鳥(とり)とほとんど変わらないじゃん!」と思いますよね。

 横棒がたった1本ないだけの違いですから、読み間違えてしまうこともありそうです。

 漢字はもともと象形文字から来ていますが、「鳥(とり)」にあって「烏(からす)」にないこの上部の線は、もともと目を表す部分だったそうです。

 しかし、カラスの体は真っ黒ですから、通常の鳥と比べると、目の位置が非常に分かりづらいのです。そのため、目の部分の横棒がなくなり、いまの「烏」表記になったと言われています。

 さて、もう1つの表記「鴉」の方ですが、こちらは「牙」という字が入っています。しかし、カラスにあるのはクチバシであって、牙ではないですよね。

 この「牙」という字、実は当て字だそうで、カラスの鳴き声から来ているそうです。

 カラスの独特な「カーカー」とも「ガーガー」ともつかない声を、昔の人は「牙」という文字で現しました。そのため、本来カラスが持たない「牙」という字が入っているのですね。

 上記した「烏」は象形文字ですが、こちらの「鴉」は形声文字ということになります。

 日本語は思わぬ由来でできていることがありますが、カラスは2種類の字を当てられるほど、我々の生活に密接している鳥なのかもしれませんね。


 のどかな自然の中を走る里山トロッコでおなじみの小湊鉄道では、10月14日(日)まで「からすのパンやさんトロッコ」を運行しています。
これは、今年5月に亡くなった絵本作家「かこさとし」さんとのコラボレーション企画の一環で、前回6月に一度実施した際、大変多くのご好評の声を受け、期間限定で復活運行したものです。

 今回は、前回より更にバージョンアップ!
絵本の中でからすの子ども達が食べていた『おやつパン』の販売を、トロッコ列車および養老渓谷駅で実施するほか、からすの大騒ぎする里山トロッコ列車に乗って、トロッコの終着駅・養老渓谷駅に降りると、そこは…到着してからのお楽しみ!

 愉快なからすたちが、初秋の里山トロッコ列車の旅に皆様をご案内いたします。

 詳しくは、「小湊鉄道ホームぺージ」。

 もしくは、小湊鉄道 鉄道部運輸課(電話 0436-21-6771)までお問い合わせ下さい。

小湊鉄道
からすのパンやさんトロッコ

運行期間 :9月15日(土)~10月14日(日)
電話:0436-21-6771
詳しくはこちら

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