ソニーは5月11日、Xperiaの最新フラッグシップモデル「Xperia 1Ⅴ」を発表しました。
フルサイズのデジカメに匹敵する撮影を実現した新センサー搭載
2019年に登場した「Xperia 1」以降、ポートレート撮影にこだわり、カメラ機能を強化してきましたが、Xperia 1Ⅴは、新しいイメージセンサーの搭載と画像処理技術で、印象的なポートレートが撮れる体験を実現したといいます。
イメージセンサーは、「Exmor T mobile」と呼ばれる新開発のものを搭載。センサーサイズ自体を従来のXperia 1 Ⅳから約1.7倍大きくしたほか、画素の中にあるフォトダイオードとトランジスタを2層に分離しています。
これにより、1層目のフォトダイオードの容量を大きく取って光をより多く取り込めるうえに、2層目のトランジスタも容積を大きくできるため、ノイズを抑える性能を高められるとのこと。結果として、Xperia 1 Ⅳの24mmレンズに搭載されているイメージセンサーと比べて低照度性能が約2倍に向上しているそうです。
また、Xperiaに搭載されている画像処理技術を加えることで、低照度でのノイズ低減性能とダイナミックレンジにおいては、フルサイズセンサーを搭載したデジカメに匹敵するレベルの撮影が可能としています。
さらに、カラーグレーディングを施さなくても人肌の質感をきれいに描写する「S-Cinetone for mobile」を搭載。ソニーのプロ向けカメラ「FXシリーズ」や、「αシリーズ」に搭載されているS-Cinetoneをモバイル向けにした機能で、Exmor T mobileとの組み合わせによって、暗部に発生しがちなノイズを抑えて、色合いの美しい映像に仕上げられるとのこと。
このほか、静止画・動画問わず利用できるカラーフィルター「Creative Look」や、真っ暗な場所でも人やシーンを明るく映す「ナイト撮影機能」などを搭載しています。
カメラの構成としては、16mmの超広角(12MP)、24mmの広角(静止画の場合の有効画素数は48MP)、85-125mmの間で光学ズームが可能な望遠(12MP)の3眼。このうち新センサーのExmor T mobileを採用しているのは24mmで、超広角と望遠はXperia 1 Ⅳと同様です。ただし、望遠はキャリブレーションによって解像感の向上を図っているといいます。
スピーカーは新アンプ搭載、ゲーム機能は使い勝手を向上
スピーカーは、よりパワフルかつ低ノイズを実現した新アンプによって、迫力を感じられるのはもちろん、繊細さや空気感も再現するサウンドに仕上げたそうです。
特に音圧は前モデルから約10%向上したほか、200Hzあたりの低音で約40%、80Hzあたりでは2倍以上も上がっており、バスドラムなどが効いた低音を再現できるとのこと。
ディスプレイは引き続き4K HDR対応の約6.5インチで、120Hz駆動が可能。パネルも有機ELと、従来モデルから変わりはありません。
また、ゲーミング面においては、ゲームプレイ環境を好みの設定に変更できる「ゲームエンハンサー」の使い勝手を向上。トップメニューからゲームプレイ中のパフォーマンス状況を確認できたり、シャッターボタンを押すだけでスクリーンショットの撮影ができたりする機能を追加しています。
このほか主なスペックは下記のとおりです。
なお、今回SIMフリーモデルも同時に発表。発売は7月下旬以降で、予約は5月23日の10時から。直販サイトのソニーストアや直営店、一部家電量販店、ECサイトなどで受付を開始します。市場想定価格は19万5000円(税込)前後です。
SIMフリーモデルとキャリアモデルの違いは、ネットワークとメモリーおよびストレージで、ネットワークについてはSub6までの対応。メモリーとストレージは16GB/512GBを用意しています。
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