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Wednesday, January 11, 2023

【米国市況】株続伸、CPIが予想下回るとの期待で-132円台半ば - ブルームバーグ

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11日の米株式相場は続伸。12日に発表される米消費者物価指数(CPI)が一段と鈍化し、米利上げペース減速への論拠が強まるとの見方が続いた。

株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 3969.61 50.36 1.3%
ダウ工業株30種平均 33973.01 268.91 0.8%
ナスダック総合指数 10931.67 189.04 1.8%

  今回の米金融引き締めサイクルで大きく売られてきた業界の一角であるテクノロジー株を中心に買われた。米国債利回りの低下も買いの背景にある。

S&P 500 Is Set for Another Technical Test | US stocks are near testing 200-day moving average and downtrend

  12月のCPI統計で、食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比5.7%上昇の予想。米金融当局の目標は大きく上回っているが、前年同月比での物価の伸びは鈍化してきている。

   22Vリサーチが実施した調査では、回答者の67%がコアCPIはコンセンサスを下回ると予想。63%は同統計が市場にとって「リスクオン」のイベントになるとみていることが示された。

  B. ライリー・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「インフレの数字は政府発表のデータで最も重要なものになっており、月間の雇用統計に勝るほどだ」と指摘。「CPIが予想通りか、予想を下回る内容となれば、相場は上昇する可能性が高い。一方で、強い数字となれば、想定がたやすく崩れてしまう恐れがある。景気にとって良いニュースは市場にとっても良いニュースとなり得る」と述べた。

  ニュースレター「ザ・セブンズ・リポート」を創業したメリルリンチの元トレーダー、トム・エッセイ氏は総合CPIの数字が下がっても、コアCPIが鈍化しない場合、統計はそれほどポジティブなものにはならないとの見方を示した。

  アポロ・マネジメントのトルステン・スロック氏は、市場は「インフレが減速しているため万事順調であり、株価は上昇し、信用スプレッドはタイト化する」との結論に至る可能性があると指摘。「しかし、それは米金融当局にとっては問題だ。金融状況の緩和はインフレの2%回帰をさらに遅らせることになると当局は懸念しているためだ」と話した。

米国債

  米国債は上昇。日中の高値付近で支えられた。

国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 3.67% -8.66 -2.3%
米10年債利回り 3.54% -7.96 -2.2%
米2年債利回り 4.22% -2.93 -0.7%
    米東部時間 16時46分

  パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は最新のリポートで、「2022年に利回りが高水準でリセットされた後、景気が23年には下降する可能性が高そうなため、債券に投資する十分な根拠があると引き続き考えている」と論じた。

ピムコ、「債券投資には十分な根拠」-今年リセッション入りの公算大

  ボストン連銀のコリンズ総裁は、1月31-2月1日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)会合では0.25ポイントの利上げを支持する方向に傾いていると述べた。

ボストン連銀総裁、25bp利上げに傾斜-停止水準に「近づいている」

外為

  外国為替市場ではリスクセンチメントの改善を背景に、ユーロが対ドルで上昇。対スイス・フランでは等価に値上がりした。主要10通貨ではオーストラリア・ドルの上げが目立った。

  円は対ドルで小幅安となり、1ドル=132円台半ば。一時は132円87銭まで円が売られる場面もあった。

為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1237.39 -0.92 -0.1%
ドル/円 ¥132.50 ¥0.24 0.2%
ユーロ/ドル $1.0757 $0.24 0.2%
    米東部時間 16時46分

  ING銀行のクリス・ターナー氏は「投資環境が穏やかそうに見える中、投資家はドルに対してユーロを押し目で買いたいと考えたのだろう」と分析。「米CPIが期待に沿う内容となれば」、ユーロは1ユーロ=1.09ドル近辺に向かって上昇する可能性もあると付け加えた。

原油

  ニューヨーク原油先物相場は5営業日続伸し、昨年10月初旬以降で最長の連続高となった。中国が春節(旧正月)を控えて原油輸入を加速させていることが引き続き買い材料となった。米原油在庫の大幅増加は材料視されず。

  相場を動かす最大の材料は引き続き中国の原油消費だ。春節を控えて中国企業は米国産原油を購入している。先週には、中国当局がこれまでに認めた今年の原油輸入割当量が、昨年の同じ時期を既に上回っていることが明らかになった。

中国、原油輸入割当量を上積み-経済再開に向け精製業者の生産拡大も

  米エネルギー情報局(EIA)のデータによれば、先週の原油在庫は1800万バレル増加した。増加量は2021年2月以来最大。

  トートイス・キャピタル・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、ブライアン・ケッセンス氏は「市場は在庫増加をさほど意識しておらず、世界の状況の方により注目している」と指摘。「世界的に見て注目は中国だ。1-3月(第1四半期)を通じて、マクロ面で原油相場を動かす要因になるだろう」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は2.29ドル(3.1%)高の1バレル=77.41ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は2.57ドル上げて82.67ドル。

Oil Shrugs Off Stockpile Build | WTI futures continued to rally as China demand overshadowed US stockpiles rising

  ニューヨーク金先物相場は小反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は2.40ドル(0.1%)高の1オンス=1878.90ドルで引けた。

原題: Stocks End on High Note With ‘Risk-On’ CPI Wagers: Markets Wrap(抜粋)

Stocks Rise for a Second Day With Investors Hopeful on Inflation(抜粋)

Treasuries Rally With Stocks, Hold Gain After Solid 10-Year Sale(抜粋)

Euro, Aussie Advance Ahead of US Inflation Data: Inside G-10(抜粋)

Oil Caps Longest Winning Streak Since October on China Buying(抜粋)

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