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Monday, November 14, 2022

【米国市況】株反落、FRB当局者が引き締め維持強調-139円台後半 - ブルームバーグ

dalamlima.blogspot.com

14日の米株式相場は反落。もみ合う場面が目立ったが、終盤に売りが優勢になった。連邦準備制度理事会(FRB)当局者2人がインフレ率を目標の2%に向けて押し下げるまで金融引き締め姿勢を維持する決意を強調した。

  円は対ドルで下落。一時は1ドル=140円80銭に下げたが、139円台後半まで下げ渋った。

  • 米国株は反落、FRB当局者が利上げ継続を表明
  • 米国債、下落-10年債利回りは3.87%
  • ドル上昇、ブレイナード副議長の発言で伸び悩む
  • NY原油は大幅反落、中国の需要懸念とドル高で
  • NY金は3日続伸、ドル伸び悩みで上げに転じる

  ブレイナードFRB副議長はブルームバーグのワシントン支局で行われたイベントで「恐らく利上げペース減速への移行が近く適切になるだろう」と発言。これがセンチメント改善に若干寄与した。ただ、「われわれは多くのことを行ってきたが、追加でしなければならないことがある」とも強調した。同氏は12月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げ幅を0.5ポイントに縮小すると明言したわけではなく、「近く」という文言についても詳しく説明しなかった。

ブレイナード副議長、「近く」利上げペース減速する可能性に言及

  ハーバー・キャピタル・アドバイザーズの運用担当者、ジェイク・シュレマイヤー氏は「ブレイナード氏の発言は今後の行方を巡る不透明感とFOMCのデータ依存状態を浮き彫りにしていると思う。当局は利上げペースの鈍化が抑制的な政策の弱まりと誤解されることを望んでいない」と話した。

  先週発表の10月の米消費者物価指数(CPI)を受けた市場の高揚感は、ウォラーFRB理事のタカ派発言で吹き飛んだ格好となった。

利上げ道のり長い、12月かその後50bp検討も-FRBウォラー氏

  S&P500種株価指数が週間で6月以来の大幅高となった前週の上昇について、ベアリングスのチーフ・グローバル・ストラテジスト、クリストファー・スマート氏は持続不可能なようだと指摘。「悪いニュースは経済状況が依然としてかなり不透明なことで、今後数カ月のデータは恐らく複雑で相反する内容になる可能性の方が高いだろう。低下のペースは一様ではないはずだ。さらに、インフレ率が金融当局の目標である2%に低下するまでの道のりはまだ長い。そのため、政策の本当の転換点が近いとの市場の幻想を金融当局者は相次いで打ち消そうとしている」と述べた。

  S&P500種は前営業日比0.9%安の3957.25。ダウ工業株30種平均は211.16ドル(0.6%)安の33536.70ドル。ナスダック総合指数は1.1%、ナスダック100指数は1%それぞれ低下した。

  米国債相場は下落。ニューヨーク時間午後4時9分現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.87%。

  外国為替市場ではドルが伸び悩む展開。ブレイナードFRB副議長が恐らく利上げペース減速への移行が近く適切になると話したことに反応した。米国債利回りの上昇を背景に円は下げた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時15分現在、ドルは対円で0.7%高の139円83銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.0329ドル。

  ジェフリーズのストラテジスト、ブラッド・ベクテル氏は14日付のリポートで、「米国は他の主要10カ国の中銀に比べてどこよりも先を行き、主要10カ国の中でターミナルレートはどこよりも高く、どこよりも速いペースで到達するだろう。そのため、ドルは引き続き下支えられるはずだ」と記述した。

Prices have drifted since the start of October

  ニューヨーク原油先物相場は3営業日ぶりに下落。中国の需要を巡る懸念が強まったほか、ドル上昇で地合いが悪化した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は、3.09ドル(3.5%)安の1バレル=85.87ドルと、10月14日以来1カ月ぶりの大幅な下げで終えた。ロンドンICEの北海ブレント1月限は2.85ドル安の93.14ドル。

  オアンダのシニアマーケットアナリスト、エド・モヤ氏は「短期的な需要見通しが大幅に悪化していることに、原油相場は足を引っ張られた」と指摘。「中国の新型コロナウイルスを巡る状況が改善していないほか、米経済は急速に軟化しているようだ」と語った。

  ニューヨーク金相場は3営業日続伸。ウォーラーFRB理事の発言を受けてドルが上昇したため、売りが先行したものの、ドルが伸び悩むと金は上げに転じた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は7.5ドル(0.4%)高の1オンス=1776.90ドルで終了した。

原題: US Stocks End Session Lower; Treasuries Decline: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Strength Eases After Brainard Remarks: Inside G-10

Oil Losses Accelerate as Optimism Over China’s Covid Plan Wanes

Gold Slides as Fed Official’s Hawkish Comments Boost US Dollar

 

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