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Sunday, October 16, 2022

Photoshopで複数のフィルターを重ねて「3Dロゴ」を作る方法【ざらついた質感/うねうね文字/アメコミ/スペーシー/ブラウン管/グラフィカル】|Photoshopド定番チュートリアル|デザインする - MdN Design Interactive

今回はPhotoshopのフィルター機能だけで「3Dロゴ」を制作するユニークな手法を紹介します。ロゴのタイプは、ざらついた質感、うねうね文字、アメコミ、スペーシー、ブラウン管風など、グラフィカルな雰囲気を演出できます。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能「横書き文字ツール」「ワープテキスト」「極座標」「風」「画像の回転」「ハーフトーンパターン」「描画モード」「ベベルとエンボス」「カラーオーバーレイ」

1.ロゴのベースとなるカーブした文字を作る

元となる文字を変形してロゴのベースを作っていく。まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:1200ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]、[カンバスカラー:黒]で作成したら、横書き文字ツールで元になる文字(ここでは「SPACE BOX」)を入力し、文字パネルでフォントやフォントサイズなどを設定。テキストカラーは白にしておく(図1)

図1

レイヤーパネルで文字のレイヤーを選択したら、横書き文字ツールのオプションバーの[ワープテキストを作成]をクリックし(図2)、表示されるダイアログで[スタイル:膨張]、[カーブ:50%]、[水平方向のゆがみ:0%]、[垂直方向のゆがみ:0%]に設定して適用する(図3)(図4)

図2。オプションバーの[ワープテキストを作成]をクリックする
図3。[スタイル:膨張]、[カーブ:50%]、[水平方向のゆがみ:0%]、[垂直方向のゆがみ:0%]に設定する
図3

続いてレイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“テキスト”を適用して、文字のレイヤーをラスタライズしておく(図5)。

図5。この時点のレイヤーの状態。文字のレイヤーをラスタライズしておく

2.フィルターを使ってカーブした文字に厚みをつける

文字に厚みをつけて立体的にしていく。レイヤーパネルで文字のレイヤーを選択したら、フィルターメニュー→“変形”→“極座標...”を[極座標を直交座標に]で適用する(図6)(図7)

図6。[極座標を直交座標に]を選択する
図7

続いて、イメージメニュー→“画像の回転”→“90°(時計回り)”を実行したあと(図8)、フィルターメニュー→“表現手法”→“風...”を[種類:標準]、[方向:左から]で適用する(図9)(図10)

図8
図9。[種類:標準]、[方向:左から]に設定する
図10

さらにフィルターメニュー→“表現手法”→“風...”を同じ設定で繰り返し適用する。ここでは、フィルター効果によって生成されたラインが滑らかになるまで10回ほど繰り返し適用した(図11)(図12)

図11
図12

次に、イメージメニュー→“画像の回転”→“90°(反時計回り)”を実行したあと(図13)、フィルターメニュー→“変形”→“極座標...”を[直交座標を極座標に]で適用する(図14)(図15)

図13
図14。[直交座標を極座標に]を選択する
図15。フィルター効果を重ねることで、3Dロゴができた

3.3D文字に質感を与えてロゴを仕上げる

ここからは3D文字に質感を与えていく。まず、レイヤーパネルで文字のレイヤーを前面に複製したら、複製した方のレイヤーを選択する。続いて[描画色]を黒、[背景色]を白にしたあと、フィルターメニュー→“フィルターギャラリー...”を選び、[スケッチ]の[ハーフトーンパターン]を[サイズ:1]、[コントラスト:30]、[パターンタイプ:点]で適用する(図16)(図17)

図16。[スケッチ]の[ハーフトーンパターン]を[サイズ:1]、[コントラスト:30]、[パターンタイプ:点]に設定する
図17。ロゴにハーフトーンパターンの質感をつけた

次にレイヤーパネルで複製した方のレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]に変更する(図18)(図19)

図18。奥行き部分だけに網点がかかったように効果を加えるのがポイント。この一手間でのっぺりとした3Dロゴが質量を感じさせる3Dロゴになる
図19。この時点のレイヤーの状態。複製した方のレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]に変更する

レイヤーパネルで元の文字のレイヤーを選択したら、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“ベベルとエンボス...”を選び、[スタイル:ベベル(内側)]、[テクニック:滑らかに]、[深さ:100%]、[方向:上へ]、[サイズ:10px]、[ソフト:0px]、[角度:90°]、[高度:30°]、[光沢輪郭:リング - 二重]に設定。さらに[ハイライトのモード:スクリーン]、[ハイライトのカラー:白]、ハイライトの[不透明度]を100%に、[シャドウのモード:乗算]、[シャドウのカラー:黒]、シャドウの[不透明度]を100%に設定する(図20)

図20。[スタイル:ベベル(内側)]、[テクニック:滑らかに]、[深さ:100%]、[方向:上へ]、[サイズ:10px]、[ソフト:0px]、[角度:90°]、[高度:30°]、[光沢輪郭:リング - 二重]に設定。さらに[ハイライトのモード:スクリーン]、[ハイライトのカラー:白]、ハイライトの[不透明度]を100%に、[シャドウのモード:乗算]、[シャドウのカラー:黒]、シャドウの[不透明度]を100%に設定する

続いて、レイヤースタイルの[カラーオーバーレイ]を選択したら、[描画モード:通常]、[不透明度:100%]に設定し、[オーバーレイのカラー]をグリーン(ここでは、[R:102、G:255、B:0])に変更して適用する(図21)(図22)

図21。[描画モード:通常]、[不透明度:100%]、[オーバーレイのカラー]をグリーン(ここでは、[R:102、G:255、B:0])に設定する
図21

ここでは、最後に背景や文字要素などを配置して完成とした(図23)

図23。完成ビジュアル

以上、Photoshopのフィルターだけで「3Dロゴ」を作る方法でした。うねったような立体感のあるロゴとなり、インパクトのあるグラフィックを演出できます。任意の質感や色味にするとさらに表現が広がる手法です。ぜひご利用ください。

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