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Tuesday, October 4, 2022

子宮頸がん防ぐ新たなHPVワクチン、公費で定期接種へ…9種類の型に対応 - 読売新聞オンライン

 厚生労働省は4日、子宮 けい がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐ新たなワクチンについて、公費で受けられる定期接種とする方針を決めた。9種類のウイルスの型に対応した9価ワクチンで、これまでの2価や4価のワクチンと比べ、より高い感染予防効果が期待できるという。2023年度早期から開始する予定だ。

 9価ワクチンは、米製薬大手メルクの日本法人MSDが20年7月に製造販売の承認を受けた「シルガード9」。現在は希望者が自費で接種しているが、4日の専門家部会で、定期接種化が了承された。

 HPVには100種類以上の型がある。2価や4価のワクチンは感染の6~7割を防ぐが、9価ワクチンでは8~9割をカバーできるようになる。臨床試験の結果などによると、重篤な副反応の発生頻度は0~0・3%で、頭痛は2~20%、発熱は2~9%。頭痛などの全身症状は4価ワクチンと同程度だった。

 定期接種は小学6年~高校1年(11~16歳)の女子が対象で、2~4か月の間隔で計3回、腕の筋肉に接種する。米国や英国、豪州などでは11~13歳頃の女子への接種が推奨されている。各国では接種回数は2回のため、専門家部会では国内でも2回で済むようメーカーに働きかけるべきだとの意見が出た。

 HPVワクチンは13年4月に定期接種となったが、接種後に体の痛みなどを訴える人が相次ぎ、同年6月、積極的な接種勧奨が中止された。国際的に安全性と有効性を示すデータが蓄積されたため、今年4月から再開された。9価ワクチンの定期接種化後も、2価と4価のワクチンは引き続き使えるようにする。

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