ASUSのスマートフォン『Zenfoneシリーズ』は、格安モデルで高い人気を誇った時代もあったが、2021年からは小型でハイエンドなモデル『Zenfone 8』を投入し、他社とは異なる製品展開を行っている。2022年7月末に発表された『Zenfone 9』も同じ流れをくむ小さなサイズが特徴の製品だ。しかし日本では他のメーカーが採用していないジンバルカメラを搭載することで、動画性能を大きく高めている。外観を中心にこのZenfone 9を紹介しよう。
Zenfone 9はStarry Blue、Sunset Red、Moonlight WhiteそしてMidnight Blackという4色のカラバリで展開される。前モデルがベーシックな2色展開であったことと比較すると、カラフルで楽しい印象を受ける。いずれのカラーリングも光沢を抑えたマットで落ち着いた色合いであり、小型サイズながらも「大人向け」とも受け取れる上品な仕上げにも見える。チップセットにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載するハイスペックモデルでもあり、ターゲットユーザーは若年層よりも上の層を狙っているのだろう。
ディスプレイは5.9インチで『iPhone 13』『iPhone 13 Pro』と同等だ。しかしベゼルを狭めた設計にしており146.5 x 68.1 x 9.1mmと、iPhone 13の146.7 x 71.5 x 7.7mmと比べると縦横の長さは短くなっている。また重量はデュアルカメラ仕様であることもあってか、iPhone 13の174gより軽い169gだ。なおバッテリーは4300mAhで33Wの急速充電に対応する。
背面には、大きめのレンズのカメラが上下に並ぶ。それぞれ5000万画素の広角と1200万画素の超広角だ。望遠は無いもののデジタル2倍程度なら十分な画質が得られる。最大では8倍までのデジタル望遠に対応する。
本体の厚みはiPhone 13よりやや厚いが、全体的に小型かつ軽量のため手に持ってみても十分軽く、また握りやすいと感じられた。なおこの厚みはカメラにジンバル機能を搭載したためかもしれない。時にはアクションカメラのように動きながら動画撮影をするとき、この厚みはむしろしっかりと握りやすいとも感じられた。
本体上部にはヘッドホン端子を備えている。最近のハイエンドモデルはヘッドホン端子非搭載のものがほとんどだが、Zenfone 9は動画カメラとして使うことも多いであろうから、市販のヘッドフォンがそのまま使えるのは便利だろう。
背面を改めて見てみよう。ざらつきのある仕上げに見えるが、表面は平滑感がある。しかしながら握ったときに指紋の跡は残りにくいため、カバーなしで使うのも悪くないと感じられた。中間色的でもある色合いは、アウトドア、たとえば登山中にZenfone 9を取り出すと自然の中に溶け込むようにも思える。実際にバックパックの肩紐部分に取り付けるマウントも別売される。
さてZenfone 9のカメラが搭載するジンバル機能は、海外を見てもvivoなど一部のモデルにしか採用されていない。Zenfone 9の5000万画素のカメラは、ほかのメーカーのものと写真の写りはそう変わらないだろう。ところが動画の手ブレ防止に関してはZenfone 9を越えるスマートフォンはほとんどないのだ。しかも本体サイズは小さく握りやすい。Zenfone 9をアクションカメラのように使うことも十分可能だろう。
Zenfone 9のカメラの動画モードを見ると、手ブレ補正を「無し」「弱」「強」の3段階で切り替えることができる。「強」にすればジンバルによる最強の手ブレ補正機能を使うことができるのだ。なお「強」が使えるのは1080pまでで、4Kと8Kでは「弱」のみとなる。
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