GitHubで公開された新しいコミットで、IntelはXe-HPG TGPUを搭載したMeteor Lake CPUのレイトレーシングサポートを確認した可能性があります。
Intelの第14世代Meteor Lake CPUは、2023年にリリースが予定されており、全く新しいハイブリッドコア、tiled-デザインを用いた統合グラフィックス、前回の取材で話題にしたVPUアクセラレータなど、さまざまな新機能が搭載される予定です。
TGPU設計のIntel Meteor Lake CPUはレイトレーシング&FP64サポートだがXMXユニットを欠くとの報告も
Coelacanth-Dreamが公開した詳細なレポートによれば、Intel Meteor Lake CPUに搭載されるGPUは、IGC(Intel Graphics Compiler)の中でXe-HPG製品として検出されるようだ。
そう考えると、既存のDG2やAlchemist GPUと同じアーキテクチャを採用すると考えられるが、完全にそうとは言い切れない。
tGPU(Tiled-GPU) とも呼ばれるMeteor Lake GPUは、XMXユニットを介して実行されるDPAS(Dot Product Accumulate Systolic)命令をサポートしていないが、これはそれらが搭載されていないためとされている。
以前のレポートで、IntelのMeteor Lake CPUのグラフィックスユニットがXMXを欠き、XeSSなどの技術の機能レベルのサポートが低くなることを取り上げたが、その代わりに過去数世代のIntel iGPUに欠けていたFP64を部分的にサポートすることが特徴になるとされている。
さらに興味深いのは、Intel Meteor Lake CPUに搭載されるTGPU(Xe-MTL)が、ハードウェアレベルのレイトレーシングをサポートするようになると伝えられている点だ。
TGPUは、少なくともレイトレーシングに関しては設計に変更がないため、AlchemistやPonte Vecchio GPUと同レベルのレイトレーシングをサポートすると言われている。
Meteor Lake GPUのHWレイトレーシングのサポートについてはIGC/AdaptorCommon/RayTracing/PrologueShaders.cpp 、itIGFX_METEORLAKEが追加されたためサポートしていると思われる。
その他、彼のHWレイトレーシングのサポートを決めるコード部分では、Alchemist / DG2やPonte Vechioと同様にMeteor Lake GPUも変更がないためサポートしているようです。
シーラカンス・ドリームより
IntelのMeteor Lake CPUタイル型GPUは、レイトレーシングのサポートを提供する最初の統合型グラフィックスチップにはならないだろう。
AMDはRDNA 2 iGPUを搭載したRyzen 6000 "Rembrandt "APUで、ほぼ1年前から提供している。
Intelとしては、初のレイトレーシング対応統合グラフィックスとなるが、部分的なXeSSやAIレベルのアップサンプリングのサポートが追加されることを期待したい。
AMDのAPUで見てきたように、FSR 2.0などの技術は、ゲームタイトルでプレイ可能なFPSを実現するのに役立ちますし、それはモバイルゲーマーにとって本当に素晴らしいことです。
Intel Meteor Lake モバイルCPU ラインナップ 期待される機能:
- トリプルハイブリッドCPUアーキテクチャ(P/E/LP-Eコア)
- ブランニューRedwood Cove(Pコア)
- 新型Crestmont(E-Core)
- H/Pシリーズ:最大14コア(6+8)、Uシリーズ:最大12コア(4+8) CPU
- CPUはIntel 4プロセスノード、tGPUはTSMC
- 最大192/128 EUのIntel「Xe-MTL」GPU
- 最大LPDDR5X-7467およびDDR5-5200をサポート
- 最大96GBのDDR5と64GBのLPDDR5Xの容量
- インテルVPU(Atomコア搭載AIインファレンシング用)
- x8 Gen 5 レーン ディスクリートGPU用 (Hシリーズのみ)
- トリプルx4 M.2 Gen 4 SSDサポート
- 4つのThunderbolt 4ポート
Intel第14世代Meteor Lake CPUは、2023年後半までに発売される見込みで、残りのタイルには、多くのサードパーティIP/プロセスノードとともに「Intel 4」プロセスノードが利用される予定だ。Hot Chips 34でMeteor Lake CPUの詳細な情報を期待したい。
インテル・モバイルCPUのラインアップ:
解説:
MeteorLakeのTGPUはレイトレーシング搭載
参考記事:AMD RDNA 2「Radeon 680M」統合GPU、最新のゲーミング・テストで輝く、最新のAAAゲームにおいて1080pで40~60fpsの高精度を実現
このフレームレートでタイトルが動作するだけでもすごいことで、このチップはタイトル内のいくつかのレイトレーシング機能を処理することもできる。
AMDのRembrandtに搭載されている内蔵GPU Radeon 680Mはレイトレーシング機能を既に搭載しています。
Intleも遅れてMeteorLakeの内蔵GPUからレイトレーシング機能を搭載することになるようです。
この傾向はAMDとIntelだけではなく、ARMも同様に内蔵GPUにレイトレーシング機能の搭載製品を予定しています。
参考記事:スマホでもリアルタイムレイトレーシングを Armが新型GPUコア「Immortalis(イモータリス)」を発表 CPUコアもアップデート
nVidiaが初めてレイトレーシングを搭載したのがRTX2000シリーズでレイトレーシング搭載の最下位モデルはRTX2060でした。
内蔵GPUもこのくらいの性能にどんどん近づいて行っているということでしょう。
AMDは次期APUのPheonixPointで内蔵GPUをRTX3060Mと同等にすると言っていますが、特にAMDがやらなくてもIntelやARMがそのうちやってしまうということです。
FullHDの60FPSラインと言うのは安価なノートPCの立ち位置が劇的に変わる一つの基準になると私は考えていますが、それだけではなく、既にリアルタイムレイトレーシングに対応する準備まで着々と進んでいるということになります。
もうすぐ、結婚したからゲーミングPCでAAAタイトルのプレイはもう卒業かなと考えているプレお父さん世代の人たちが安価なノートPCで3Dゲームを趣味として続けられるようになるでしょう。
そうなればPCゲームのすそ野が大きく広がることは間違いないです。
何せゲーミングPCは本体さえ手に入れてしまえば、ゲームは比較的安価に手に入りますからね。
Steamのセールではちょっと前の比較的新しいタイトルなどが1000円以下で買えてしまうことも普通にあります。
Xboxゲームパス(PC用)に加入すれば定額で発売されたばかりのビッグタイトル(デイワン対応タイトル)を楽しむこともできます。
まさに夢のような世界ではないでしょうか。
いつでもどこでも持ち歩いてAAAタイトルクラスの3Dゲームが出来る安価なノートPCが気軽に購入できる時代がすぐそこまで来ているということです。
私もPCゲーマーですから、900Wを超える単体GPUを搭載した高性能のモンスターマシンを否定する気はありませんが、省電力でパワフルな3Dゲームマシン(ノートPC)も一つの「性能」だと思います。
からの記事と詳細 ( Intel Meteor LakeのTGPU搭載CPUはレイトレーシングをサポートし、FP64演算をサポートするが、XMXユニットを欠くことが報告されている。 - 自作ユーザーが解説するゲーミングPCガイド )
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科学&テクノロジー
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