江口英佑
損害保険ジャパンは新型コロナウイルスに感染すると保険金がもらえる「コロナ保険」について、4日から販売を停止すると発表した。感染者数が想定を大きく上回り、収束の見通しも立っていないことを理由としている。販売再開のめども立っていないという。
販売をやめるのは、スマホ決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」を通じて、昨年12月から販売している「コロナお見舞い金」。保険料は3カ月で1500円で、感染すれば2万円がもらえる。8月3日時点の加入件数は約45万件。既に契約している人は契約期間が終わるまで補償を受けられるという。
コロナお見舞い金は今年に入り、感染が拡大したことで加入者が急増。スマホで加入できる手軽さも加入を後押しした。損保ジャパンは収支の悪化を防ぐために2月、3カ月500円だった保険料を3倍に引き上げ、6月には支払う保険金を5万円から2万円に減らしていた。
だが7月以降、感染が再び急拡大し、先行きも見通せないことから販売停止を決めた。同社は「足元で急速に感染者が増えており、感染収束の見通しが立たない」と理由を説明している。
コロナ保険をめぐっては、感染が急拡大するたびに販売停止したり、保険料を値上げしたりする商品が相次いでいる。(江口英佑)
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