米マクドナルドは１６日、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシア市場から撤退すると発表した。３月からロシアでの事業を一時停止していたが、事業売却に踏み切る。世界的な外食チェーン大手による撤退は、他の企業にも影響を及ぼす可能性がある。
クリス・ケンプチンスキー最高経営責任者（ＣＥＯ）は従業員らに送ったメールで、「ウクライナでの戦争による人道的危機を無視することはできない」と説明した。撤退に伴う損失として最大１４億ドル（約１８００億円）を見込む。
マクドナルドは、ソ連崩壊直前の１９９０年１月にロシアに進出した。現在、同国内に約８５０店を展開し、６万人以上の従業員を抱える。
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