4日の米株式相場は反発。アマゾン・ドット・コムが前日夕に発表した 好決算を受け、強気ムードが広がった。米国債は大幅続落。1月の米雇用統計が予想を上回り、金融引き締め観測が強まった。
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S&P500種株価指数は午前中に下げた後で切り返した。米プライム会員の会費引き上げも好感されたアマゾンは前日比14%高となり、ナスダック100指数などを押し上げた。
S&P500種は前日比0.5%高の4500.53。ナスダック総合指数は1.6%上昇。一方、ダウ工業株30種平均は21.42ドル(0.1%)安の35089.74ドル。
コーナーストーン・ウェルスのクリフ・ホッジ最高投資責任者(CIO)は「雇用統計は全面的に予想をはるかに超えるものだった」と指摘。「米経済にとっては明らかに朗報だが、市場にとってはそうでない。当局がより積極的でタカ派な行動に出ることを支えるデータが増えたためだ」と説明した。
米雇用者数は大幅増、コロナの影響はねのける-利上げ圧力増大 (3)
米国債市場ではニューヨーク時間午後4時9分現在、10年債利回りが9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.92%。3月の利上げ幅が通常の0.25ポイントではなく、0.5ポイントになる 確率が約50%あると、短期金融市場は示唆している。
外国為替市場ではドルが大半の主要通貨に対し上昇。ドル指数は週初から4日続落していた。この日はオーストラリア・ドルやノルウェー・クローネなどが対ドルでの下げが目立った。
マネックス・ヨーロッパの為替分析責任者、サイモン・ハーベイ氏は、米短期国債利回りの上昇が続く中、予想を上回る1月の 米雇用者数増加と12月の数値の上方修正がドルを押し上げたと指摘した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時9分現在、ドルは対円で0.2%高の1ドル=115円20銭。ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.1453ドル。
ニューヨーク原油先物相場は続伸。1バレル=92ドルを上回り、7年ぶり高値を更新した。米国が寒波に見舞われていることや需要増加を背景にディーゼルの価格も急上昇しているほか、主要な貯蔵施設での原油在庫減少など、ほぼすべての指標が一段高を示唆している。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は2.04ドル(2.3%)高の1バレル=92.31ドルで終了。週間ベースでは6.3%高となり、7週連続で上昇した。ロンドンICEの北海ブレント4月限はこの日、2.16ドル(2.4%)上げて93.27ドル。
ニューヨーク金相場はほぼ変わらず。米雇用者の伸びが予想を上回ったことを受けて、米金融政策引き締めがより積極的なペースになるかどうかを意識する展開となった。米国債り利回りとドルの上昇も金など商品の上値を抑える要因となった。
金スポット価格はニューヨーク時間午後2時40分現在、0.1%高の1オンス=1807.30ドル。一時は0.7%下げる場面もあった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.2%高の1807.80ドルで引けた。
原題: Amazon Powers Tech Shares; Bonds Fall on Jobs Beat: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Snaps Losing Streak After U.S. Jobs Report: Inside G-10(抜粋)
Oil Market Keeps Getting Stronger as Prices Blow Through $92(抜粋)
Gold and Copper Steady as Traders Assess Fed’s Path on Rates(抜粋)
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