早く撮影画像が見たい!
ついに打ち上げが成功した、世界最大の宇宙望遠鏡こと「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」。しかし科学ミッションの開始までには、まだまだ超えなければならないハードルが待ち受けています。
現地時間でクリスマスの朝に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は無事に地球を離れ、月軌道を通過しました。現在、最終目的地まで秒速0.5マイル以上にて移動中です。
記事執筆時点では地球から30万5000マイル(約49万キロ)以上も離れたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡ですが、目的地であるL2(ラグランジュ点2・月の真裏)まではまだ約1/3しか進んでいません(現在地はこちらのページで確認可能)。また、同宇宙望遠鏡は2回目の軌道修正を行っている最中です。そして次のステップでは、本体を熱から守るためのサンシールドを展開します。NASAいわく、これは「もっとも困難な宇宙船の展開作業のひとつ」になるんだとか。
サンシールドのパレットは蛹からでてくる蝶のように、これから数日のうちに展開されます。そして1週間後には太陽電池パネルが完全に展開され、これにミラーとミラーウィングが続きます。そして1月の最初の週には宇宙船全体が展開される予定で、NASAにとってはハラハラする時期が今後も続くことになります。
It’s been a busy evening! Not only did we just complete our second burn, but #NASAWebb also passed the altitude of the Moon as it keeps cruising on to the second Lagrange point to #UnfoldTheUniverse. Bye, @NASAMoon! 👋 🌑 pic.twitter.com/IStul0fwFB
— NASA Webb Telescope (@NASAWebb) December 28, 2021
先述のラグランジュ点2は、宇宙の彼方の古い天体を観測する望遠鏡にとって理想的な場所です。なぜなら、ここでは地球と月、太陽からの重力の影響を排除しながら、かつ地球とそれほど離れていない場所での観測が可能だからです。L2は地球から約100万マイル(約160万キロ)離れているため、望遠鏡が到着するには1ヶ月かかります。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が地球へと最初の画像を届けるのは、2022年6月が予定されています。すべてがうまくいけば、この観測結果により宇宙の始まりや居住可能な太陽系外惑星の発見、銀河の成り立ちなどをより深く理解することができるはずです。
Source: NASA via Gizmodo US
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