中国人民銀行(中央銀行)は、債務危機にある不動産開発会社、 中国恒大集団について沈黙をついに破り、同社が金融システムに及ぼすリスクは「制御可能」で影響が拡大する可能性は低いとの見解を明らかにした。
人民銀の金融市場部門責任者の鄒瀾氏は15日の記者会見で、中央と地方の当局は「市場志向と法の支配の原則」に基づいて状況を解決しつつあると説明。人民銀と銀行監督当局は銀行に、不動産セクターへの「安定的かつ秩序ある」与信を続けるように求めたと述べた。
習近平国家主席が不動産市場を冷ますための厳格な措置を維持する中、中国恒大の流動性危機が他の不動産開発会社に波及することが懸念されている。花様年控股集団の突然の デフォルト(債務不履行)や新力控股集団の デフォルト警告が懸念をさらに深めた。
鄒氏は中国恒大について、「事業を正しく運営し市場環境の変化の中で慎重に営業することを近年怠ってきた」と指摘した。3000億ドルを超える負債を抱える恒大が、「やみくもに拡大し経営を多角化した」とも批判した。
人民銀は不動産会社とその利害関係者に対し、債務を履行するよう促していると述べ、不動産会社のドル建て債が値下がりしているのはデフォルトに対する自然な反応だとも語った。
鄒氏はまた、当局は中国恒大の建設プロジェクトが再開されるための金融支援が確実に提供されるようにすると述べた。同社の急拡大が「財務指標の大幅な悪化につながり、最終的にリスクが暴発した」と語った。
中国恒大の金融負債は債務総額の3分の1に満たないとも指摘。中国の不動産開発会社の大半は財務が健全だとも述べた。
原題: China Breaks Silence on Evergrande, Saying Risks ‘Controllable’、PBOC: Evergrande’s Risks to Financial System Controllable (1)(抜粋)
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