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Friday, October 1, 2021

シトロエン、3種類のコンセプトカー提案…用途に合わせて車体を載せ替え - レスポンス

シトロエン(Citroen)は9月29日、アーバンモビリティの未来を提案するコンセプトカー、『URBAN COLLECTIF』を欧州で発表した。

このコンセプトカーは、シトロエン、アコー、JCドゥコーの3社が共同開発した。市街地での移動を、より快適かつ便利にすることを目標に掲げている。シトロエンは、次世代モビリティテクノロジーの共通車台として、「シトロエン・スケート」を開発した。この車台をベースに、「Sofitel En Voyage」、「Pullman Power Fitness」、「JCDecaux City Provider」の3種類のコンセプトカーを提案する。3種類のコンセプトカーにはそれぞれ、新しい専用サービスが組み合わされている。

移動ホテルのような快適さを持つ「Sofitel En Voyage」

Sofitel En Voyageは、ガラスのモザイクのような六面体の建築的モビリティで、アットホームな雰囲気を楽しみつつ、外部との開放的なつながりを感じることができる空間を目指した。2~3人乗りのこの乗り物では、乗り心地とサービスを享受しつつ、ラグジュアリーな雰囲気に満たされながら移動することができるという。

このコンセプトカーは、フランスに拠点を置くアコーホテルズの最上級ホテルチェーン「ソフィテル」に宿泊する顧客を対象にしている。顧客はホテルに滞在中、そして街中への移動をするにあたり、特別なおもてなしを体験できる。フランスならではの洗練されたサービスを、移動時間でも体験することができる、と自負する。

車内で運動したエネルギーで車載バッテリーを充電できる「Pullman Power Fitness」

Pullman Power Fitnessは、空間内の照明の調光機能付きの、ガラス張りのバブル状のアヴァンギャルドな空間とした。ここでは、スポーツ、音楽、照明の3つの要素を組み合わせた独特の体験を可能にする。ここでジムをしたい場合、ホログラフィースクリーン上でデジタルコーチングを受けることができる。同時に、運動中に設定ルート情報を得ることができる。車内でトレーニングをすることで得られた運動エネルギーによって、シトロエン・スケートのバッテリーを充電できる。

従来の公共移動手段の延長となるのが、JC Decaux City Providerで、市街地の移動用に提案された乗り物だ。タイムレスで素朴なデザイン、純粋な形に仕上げられ、車内のコンフォートも追求している。明るいオープンスペースには最大5名が乗車できる。車内スペースでは乗客の安全確保のための手すりが用意され、ポータブル機器を充電するUSBポートが装備された。2つのスクリーン上には、車内と車外の地図が表示される。

電気モーターを内蔵した球面タイヤにより車体を360度自由に移動

シトロエン・スケートは、提携先のサービスに応じて、それぞれの用途に適したモビリティツールとして開発された。この上に「サービスポッド」を袈装し、専用道路を走ることで、都市中心部をスムーズかつ適切に移動することができる。バッテリー、電気モーター、レーダーやレーザーなどを搭載しており、モーター駆動により自動運転で走行する。市街地での移動に特化しており、最高速は25km/hに制限されている。

シトロエン・スケートには、「PHC(プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)」を装備した。これにより、移動中の快適な乗り心地を追求する。グッドイヤーが開発した「Eagle360」タイヤは全方向性で、小型の電気モーターを内蔵した球面タイヤで構成されている。このタイヤにより、車体を360度、自由に移動させることが可能になるという。

なお、シトロエン・スケートはオープンソースで、シトロエン専用の技術インターフェースを遵守すれば、誰もがサービス部分のサービスポッドを開発することが可能、としている。

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