テレビ静岡
7月3日に熱海市で発生した土石流。坂の町・熱海を一気に駆け下り、住民の生活を一変させました。 人的被害は20人を超え、住宅被害は約130棟に上りました。 熱海市消防本部・上田洋警防主幹 「車が斜面を下ってくるスピードよりも速いと思う。土砂が水分を沢山含み、すごく速かったという印象です。もし自分たちの道路側に来ていたら、全隊全滅していてもおかしくない状況でした」 今回、人工的につくられた盛り土が被害を格段に大きくしたとされています。その一方、現場周辺はもともと土石流の危険が指摘されていた地域でもあります。 静岡県・杉山隆通危機報道官 「熱海市は地形的に急峻で、谷川がたくさん流れている地域なので土石流や、土砂崩れの心配は今までもあった」 落合健吾記者 「こちら土石流が起きた現場です。奥の方から土砂が流れてきて、こちら住宅の前まで流れてきているのが確認できます」 高里絵理奈アナウンサー 「土石流発生から5日目の熱海市内です。けさから小雨が降っています」 蓮見直樹アナウンサー 「土石流は線路の下を通って海側に流れていったものと思われます」 そもそも「土石流」はどんな特徴を持った災害なのでしょうか。熱海市で土砂災害の危険が指摘され、警戒区域に指定されているのは301カ所。 その土砂災害には、大きく3種類あります。 急傾斜地の「がけ崩れ」、「地すべり」、それに「土石流」です。 【がけ崩れ】 まず「がけ崩れ」は、斜面が突然崩れ落ちる災害のこと。前触れが少なく、突然起きるケースがあるのが特徴です。2011年、静岡市清水区で起きたがけ崩れでは、住宅が巻き込まれ、死者が出ました。 【地すべり】 「地すべり」は急な斜面に加え、比較的緩い斜面でも起きるのが特徴。粘土質など滑りやすい地盤が地下水の影響などによって、ゆっくりと動き出す現象です。 2003年、島田市で起きた地すべりでは、大井川鉄道の一部区間が運転できなくなりました。 【土石流】 そして「土石流」は、谷になっている地形、その出口にあたる扇状地で発生し、山腹や川の砂利が、大量の水と一緒に襲ってくる現象です。山津波とも呼ばれ、下田市で起きた土石流では、住宅街が土砂と石に覆われました。 全国では、さらに大きな規模の土石流が発生しています。 2013年、伊豆大島では死者・行方不明者39人。 2014年、広島市では死者73人という甚大な被害が出ています。 台風シーズンが本格化し、この夏もすでに大雨による被害が全国で相次いでいます。土砂災害の危険個所を知らせる標示板や、ハザードマップの確認、避難の準備や情報収集などが大切です。 静岡県・杉山危機報道官 「自分がお住いの所がどういう地域か知るのが第一歩。これが極めて重要なことと思います」
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