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Wednesday, August 4, 2021

ウーバーの4-6月期、赤字拡大-ドライバー不足の緩和で支出増 - ブルームバーグ

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配車サービスの米 ウーバー・テクノロジーズが4日発表した4-6月(第2四半期)決算では、ドライバーを呼び戻すために大きく支出したことが響き、市場予想より調整後損益の赤字が拡大した。同社の労働モデルの長期的な信頼性に新たな疑念を生じさせた。株価は時間外取引で一時8%安となった。

  発表資料によれば、調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)は5億900万ドル(約557億円)の赤字。前四半期より拡大したが、前年同期に比べ縮小した。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は3億2500万ドルの赤字だった。

  ウーバーは7-9月(第3四半期)の赤字を1億ドル未満、グロスブッキングを220億-240億ドルと見込む。これはアナリスト予想とほぼ同水準だった。ウーバーは新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大によって業績見通しが変化する可能性を警告した。

  ダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は「ドライバーに資金を投じることで業績回復に投資し、大きな進歩を遂げた」との認識を示した。

  同業の リフトが3日発表した4-6月期決算では、調整後損益で初の黒字だった。ウーバーも年内に調整後ベースで四半期決算が黒字化する見通しを示した。

米リフトの4-6月、調整後で初の黒字-予定より早く節目迎える (1)

ウーバーはドライバー呼び戻しに多額の支出

Source: Bloomberg)

  ウーバーは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を配車サービス以外に事業拡大する機会として利用している。同社は先月、物流サービスを手掛ける トランスプレース社を22億5000万ドルで買収することで合意し、輸送分野に大きく賭けた。買収を通じて食料品・アルコール飲料のデリバリーにも進出した。

  ウーバーは2014年以来、飲食店の料理宅配事業を展開しているが、パンデミックをきっかけに同事業は劇的に成長。4-6月期の宅配注文によるグロスブッキングは前年同期の約2倍の129億ドルに達した。

  4-6月期の売上高は前年同期の2倍の39億3000万ドルで、アナリスト予想を上回った。ウーバーのサービスを4-6月期に利用者した人数は1億100万人と、市場予想並みだった。

  純損益は4-6月期に株式公開後で初めて黒字となった。11億ドルの純利益に大きく貢献したのは、中国の配車サービス大手、滴滴グローバルの保有株だった。滴滴は6月に株式公開した後、中国当局による調査などが響き、株価が30%下落している。

  コスロシャヒCEOは4日のアナリスト向け電話会見で、ウーバーが滴滴株など150億ドル相当の保有株の売却を検討する考えを示した。同CEOは滴滴株について、戦略的な持ち分というより財務上の持ち分との認識を示した。

原題: Uber Racked Up Losses in an Attempt to Ease Driver Shortage (2)(抜粋)

(純損益など決算の詳細とCEOの見解を追加して更新します)

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