新型コロナウイルスの退散を祈るサプライズの手筒花火が三日夜、湖西市梅田の梅田公園であった。遠州新居式と三河式の二種類の手筒から噴き出る火花と打ち上げ花火が、夜空を染めた。
愛知県豊橋市に隣接する梅田地区。花火の最後に筒の底が抜ける三河式と、底が抜けずに動き回りながら火花を出す遠州新居式の両方を見比べられる催しを、梅田手筒花火保存会が毎年四月の花見の時期に開いている。今年はコロナ感染防止のため約一カ月遅らせ、事前告知せずに開催した。
この日は会員二十人が三河式十本、遠州新居式二十七本を披露。地元の花火会社、三遠煙火も協力し、近くのため池から直前に十四本の花火を打ち上げて盛り上げた。
三河式の最後に勢いよく底がはじけて噴き出す火花や、遠州新居式で火の粉をかぶりながら練り歩く保存会員を近隣住民らが見守り、惜しみない拍手を送った。保存会長の坪井洋司さん(73)は「大きな事故なく花火が出せて何より。沈んだ世の中が元気になってほしいとの願いを込めた」と話した。 (鈴木太郎)
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