東芝は英投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズによる買収提案を拒否する方向で調整に入ったことが分かったと、共同通信などが複数の関係者の話を基に報じた。
報道によると、非公開化を前提としたCVCの買収案に対し、東芝幹部は大手銀行に、上場は絶対に維持すると伝え、CVCに買収資金を融資しないように非公式に要請した。東芝の永山治取締役会議長も反対しているという。
CVCは買収方針を変えずに詳細な提案をまとめる意向だが、東芝の拒否により国内企業の協力も難しくなった、と共同通信は指摘。敵対的な株式公開買い付け(TOB)に発展する可能性が出てきたとしている。
東芝広報担当者の原みどり氏は「方針は決定していない。詳細提案がきたら取締役会で協議する」とコメントした。
14日付で東芝の経営トップに復帰した綱川智社長兼最高経営責任者(CEO)は同日の会見で、株主と対立する中での定時株主総会や、CVCからの買収提案などへの対応が喫緊のミッションになると述べた。永山治取締役会議長は、CVCから正式提案があれば検討する姿勢を示していた。
CVCは4月6日に東芝に対し買収の初期提案を提示した。ただ、14日付で社長を辞任した車谷暢昭氏を中心とする旧経営体制の維持が前提条件となっていた。CVCはかつて車谷氏が日本法人の会長兼共同代表を務めていたため、利益相反も指摘されている。
(東芝のコメントや背景を追加して更新します)
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