真っ赤なセーター、こぼれるばかりの笑顔。
わたしもこんな風に年を重ねたい!と思ってしまうおじいちゃま。最近天寿を全うされたので、そのニュースで初めてご尊顔を拝した方も多いのでは? 写真は2016年のドキュメンタリーに出演されたときのものです。
この方の発明品がなかったら初代WALKMANもありませんでした。昔はこれでエアチェックしたり、鉛筆差し込んで巻き戻したり、「これ永久保存版!」と思ったらツメを折ったりしたものです。
CD、iPodが出てすっかり廃れちゃったけど、2017年にNetflixの「Thirteen Reasons Why(13の理由)」で爆発的にブレイク。X世代は懐かしさ、Z世代は新しさを感じて手にとり、2020年には売上が2倍になる奇跡の復活を遂げました。1986年に退任後は悠々自適のリタイアメント。まさか最晩年にこんなことになるなんてご本人が一番ビックリだったかもしれませんね
さて、20世紀オランダが生んだ偉大な発明家の名前はなんでしょう?(こたえは10行下)
こたえ:Lou Ottens(ルー・オッテンス)、カセットテープ発明者
オッテンスさんはオランダのフィリップスがベルギーのハッセルトに構える工場の製品開発部門トップを務めていた頃、夜、大きな録音テープを聞いていたらリールにからまって腹を立て、翌朝チームを集めて「ケースにテープを入れてポケットサイズにしようぜ!」と発案。1963年にカセットテープを発表し、「特許料を取らずに世界中の人に使ってもらおう」とフィリップスを説得して世界に広めた人です。
1982年にはフィリップス&SONYが共同で進めたCDの開発にも力を貸し、「カセットテープを生み、その凋落にも貢献した」とオランダ紙には書かれています。
2000年代に入ってカセットテープは廃れてしまいましたが、最初に買った車にはCDプレイヤーがなかったので、iPodとカセットアダプタをつないで楽曲を再生していた記憶があります。時代は新しいものにどんどん移り変わっていったけど、オッテンスさんの発明品のおかげで過去の思い出と今の時間はしっかりとつながっています。
2018年のNRC.nlのインタビューで、自身の発明を誇りに思うか問われたときには「自分にはプライドの物差しがないからなんとも言えない」と答えて、カセットもCDもチームがあったから発明できたと語り、仲間に花を持たせたオッテンスさん。同年公開「Cassette: A Documentary Mixtape」で「昔を懐かしむタイプではないんですね?」と問われたときにも、「ですね。ただ一緒に働いた仲間たちのことだけは今も忘れられません。そういうノスタルジアは悪くない」と話していて、本当に仲間思いだったことがわかります。
1926年6月21日オランダのベリングウォルデ村生まれ、2021年3月6日同ダイゼルにて逝去。享年94。
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