西武池袋本店が、2021年の初売りセールを2020年12月26日から1月11日まで開催している。例年は元日に初売りをスタートしていたが、今年は3密回避の観点から、会期の前倒しと拡大を行うことで来店の分散化を図った。1月1日の今日は食品福袋の販売会を実施し、通常のオープン時間である午前10時から30分早め、9時30分から営業を開始した。
食品福袋の販売は混雑回避のため、別会場の西武ギャラリーで実施。「ピエール マルコリーニ(PIERRE MARCOLINI)」や「セバスチャン・ブイエ(Sebastien Bouillet)」、武田ハムなど10ブランド13種全2500個の福袋を用意した。9時30分時点で会場には約200人が集まり、会場外ではソーシャルディスタンスを保ちながら別館2階から4階の屋上まで階段に列をなしていた。首都圏に住む30代男性は「西武池袋の食品の初売りには毎年足を運んでいる。目当てだったピエール マルコリーニや伊藤園の福袋を購入できて満足」と話していた。
一方で26日からセールを行っている本館2階婦人雑貨売り場では、開店から30分経った後も来店客はまばらな状態だった。売り場のスタッフは「例年では考えられないほど静か。3密にならないようセールワゴンを点在させるなど工夫をしているので安心して買い物して欲しい」とコメントした。
今年店頭で販売する福袋はショップ全体の4割で、ファッションと化粧品の約6割はECサイトで展開。そのうち7割は12月中に販売を開始した。今年の元日売上は前年の1割減を見込み、初売り期間累計で前年並みを目指す。12月26日から31日の売上額は非公開としているが堅調に推移しており、巣ごもり需要によりインテリアやキッチン用品の売上が特に好調だという。
セールの実施にあたり売り場では新型コロナウイルス感染予防対策を強化しており、14ヶ所の出入り口には人員を配置し、サーモグラフィーとマスク着用、手指消毒の呼び掛けを徹底。メインの入り口では七福神に扮した従業員が感染予防策の実施を促していた。
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