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Saturday, September 12, 2020

従来型コロナは冬に突出して流行、「新型」も同様の傾向…研究論文 - 読売新聞

 山形県衛生研究所(山形市)は今年7月、人に感染する7種類のコロナウイルスのうち、風邪の症状で流行する従来のコロナウイルス4種類は、冬に突出して流行するという論文をまとめた。10年間にわたる研究で、季節性があることを実証した。新型コロナも同様の傾向を示す可能性があり、医療関係者は秋以降、季節性のインフルエンザウイルスとの同時流行に備える必要があると指摘している。

 人に感染するコロナウイルス7種類のうち、新型コロナと、2003年に中国で大流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)、15年に韓国で38人の死者を出すなどしたMERS(中東呼吸器症候群)を引き起こす2種類の計3種類は、重症化を引き起こすウイルスとして知られる。

 一方、残る4種類は、重症化の危険性が低く、これまでは感染しても「ただの風邪」で済まされていたケースが多い。医療現場では、経験的に冬場の流行が多いことが分かっていたが、実証する研究はほとんどなかった。

 同研究所は10年、山辺町の山辺こどもクリニックと山形大医学部感染症学講座と協力して流行時期を調べる研究を開始。風邪などの症状でクリニックを受診した15歳以下の患者から検体を採取し、PCR検査でウイルスを分析した。その上で、4種類のコロナがどの時期に多く検出されたかを調べた。

 研究は同年1月から19年12月まで行われ、9122検体のうち722検体から4種類のコロナを検出した。月別では、2月が171件と最も多く、1月が156件、3月が113件、12月が78件と続いた。その他の4~11月は6~63件で、冬季に突出して流行していたことが実証された。

 同研究所の水田克巳所長は「4種類は季節性コロナと言える。構造が同様の新型コロナも冬季に流行する可能性はある」と指摘する。

 同講座の本郷誠治教授(ウイルス学)によると、冬場は空気が乾燥し、くしゃみやせきなどの飛沫ひまつを介して感染するウイルスは、飛沫の水分が少なくなり軽くなるため、遠くまで拡散する。ウイルスを体から排出する鼻や喉の動きも、寒さや乾燥でにぶくなるため、一般的に冬に流行しやすくなるという。

 新型コロナも飛沫感染するため、本郷教授は「手洗いやうがいなどの基本的な予防策を引き続き取ることが重要だ」と注意を促す。

 政府はインフルエンザとの同時流行に備え、二つのウイルスの検査を可能とする検査体制の整備を目指す方針だ。

 水田所長は「現在は感染が落ち着いている県内でも例外ではなく、検査体制を準備する必要がある」と話している。

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