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Thursday, April 2, 2020

新型ウイルス、2種類のワクチンが実験段階へ オーストラリア - BBCニュース

新型コロナウイルス向けに開発された2種類のワクチンについて、オーストラリアの研究機関で「画期的な」実験が行われることになった。

世界保健機関(WHO)はこのほど、英オックスフォード大学と米製薬会社イノヴィオ・ファーマシューティカルが開発したワクチンの動物実験を認可した。

ワクチンはオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)で効果が測定され、人体にとって安全かどうか見極められる。

このワクチンについては3月に最初の臨床実験がアメリカで行われているが、その際には動物実験の段階を飛ばしていた。

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世界ではこの他にもワクチンの開発が急速に進められている。

しかしCSIROは、今回の試験は動物を使った初の包括的な前臨床試験となると説明している。

研究チームは、前例のない世界的な協力と研究のスピードによってこの段階までこぎ付けられたと話した。

「通常であればこの段階に来るまでに1~2年がかかるが、それを数カ月にまで縮めることができた」と、CSIROのロブ・グレンフェル博士は話した。

試験はどのように?

CSIROの研究チームはここ数日、ワクチンのサンプルをフェレットに注入している。フェレットは、人間と同じように新型ウイルスに感染することが分かっている。

COVID-19の原因となるSars-CoV-2(新型ウイルスの正式名称)については、現時点で少なくとも20種類のワクチンが開発段階にある。

CSIROでは今回、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)によって選択された2種類のワクチンについて試験を行っている。

このうち、オックスフォード大学が開発したのはベクターワクチンと呼ばれるもの。「不活性化」したウイルスを使い、免疫系に新型ウイルスのたんぱく質を示して免疫反応を起こさせる働きがある。

実験が行われているオーストラリア動物健康研究所の所長を務めるトレヴァー・ドリュー教授は、「このワクチンに使われているウイルスは複製できないため(中略)、そこから感染する可能性はない」と説明した。

また、イノヴィオ・ファーマシューティカルが開発したワクチンについても「タイプは異なるが期待している」と話した。

こちらのワクチンでは、新型ウイルスのたんぱく質を免疫系に変換し、免疫系がウイルスに反応する前に、体内の細胞にこのたんぱく質を作らせるというものだ。

ドリュー教授は、「複数の方向からアプローチすることがとても重要だ。成功の可能性を最大限にあげることができる」と話した。

結果はいつ出るのか

研究チームによると、動物実験の最初の結果は、早ければ6月にも明らかになるという。

この実験が成功すれば、ワクチンは臨床実験に移るが、こちらは別の研究機関で行われる可能性もある。

その頃にはワクチンを一般市場に投入するための競争が激化していることが見込まれるが、専門家は規制機関による試験や基準を満たすには最低でも18カ月はかかるだろうと警告している。

たとえばオックスフォード大学の開発したワクチンは、アメリカの規制当局の管理下で、別の研究所による別の動物実験が行われている。

「全てのワクチン候補が、多数の企業や機関の協力によって作られている。一社ではワクチンは作れないからだ」とグレンフェル博士は説明した。

一方でグレンフェル氏は、全世界が協力体制にある中、一連の研究については「楽観視」していると話した。

「学界、公共機関、そして民間企業が本当の意味で協力し、現に成功を収めている」

取材:フランシス・マオ、BBC

(英語記事 Scientists begin tests on two possible vaccines

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April 02, 2020 at 02:34PM
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